【WT】青春待ったなし！！！！ (ページ18)

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『あ、三雲くん。こんにちは。相変わらず時間ぴったりだね。』

三雲「お待たせしてすみません…。」

『全然大丈夫だよ。…その子が噂のトリオンモンスター？』

三雲「そ、そうですね、はい、一応…。」

雨取「あ、雨取千佳です。すみません、勝手に来ちゃって。」

『ううん、全然大丈夫だよ！それで、生駒隊についてだっけ。

何が知りたい？』

三雲「えっと…」

そう言って2人で話を始める姫坂と三雲。
この間、普段策を講じることのない雨取は若干の蚊帳の外感を感じていた。

饒舌にハキハキと、それでいて聞き心地のいい姫坂の声に耳を傾けながら、意外にもコロコロと変わる表情を見つめる。

雨取「(意外と元気な人なのかな…。)」

『？私の顔に何かついてる？』

雨取「いえ！すみません！」

どうやら見過ぎたようだ。
ペタペタと自分の顔を触る姫坂に慌てて否定の返答をする。

『まぁ、こんな感じかな。私が教えられることは。
流石に敵チームに関して全部は教えられないしね。』

三雲「いえ、本当にありがとうございました。
…ところで、姫坂先輩は何で生駒隊の情報を教えてくれたんですか？一応次の対戦相手なんですけど…。」

『それは言えないなぁ。それに、今話したことは大体みんな知ってるし、私が教えたところで生駒隊の強さは変わらないしね。

まぁ王子隊は負けないけど。』

王子隊のお姫様はカッコいいタイプのお姫様だったみたいだ。

『ところで千佳ちゃん。』

雨取「は、はい！」

唐突に呼ばれた自分の名前に、思わず身を固くする。
何を言われるのか皆目見当もつかない。

『え！そんなに緊張しないで！
狙撃手トリガーの使い方について知りたくて。』

雨取「私に、ですか…？」

『うん。千佳ちゃん狙撃手だよね？

最近私の先輩から狙撃手トリガー使わされてるんだけど、どうにもうまくいかなくて。
実際に使ってる人に聞いてみたかったの。』

結局、雨取に色々と質問をしたがあまりピンと来ない様子の姫坂。
C級隊員の中で噂になっている内容を聞いてワタワタと否定していた。