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「で？獅音のどこがいいの？」
酷くタバコが似合う猫かぶり女は煙を吐き出した
『全部』
『カッコいいし、私を助けてくれたし』
「…は？」
カッコいい？俺の方が…と言いかけたが助けてくれた時の事を語り出した。
『私が変な男に絡まれてた時に助けてくれたの…』
さっきまで目つき悪かった顔は途端に女の顔になる
『そろそろ手が出そ〜…って時に斑目くんが一瞬でノシてくれたの…』
年少入ってなかったら俺がその立場だったのか。
「チョロ過ぎンだろ〜…助けてくれりゃ誰でも良いのかよ」
『別にそんな事ねぇし。そもそもイザナなら助けてくれなかったし。』
確かに中々助けなさそうたな。ボスなら…
「ん？待てよ…それなら」
彼女を見ると灰皿に煙草を押し付けて火を消す
最後の煙を吐きながら
『まさか、私が顔だけでイザナのそばに居れると思ってんの』
あっけらかんと言う。ボスがそこまで甘い男では無いのは重々承知だ。
『猫かぶれって言い出したのイザナだから』
「は、なんだよそれ…」
王は全て知っていたんだ。
『お前顔だけは良いから可愛く弱い振りしてればすぐ男は騙されるってね？』
『私もイザナにとっては駒でしか無いんだから』
割り切れてるのにどうしてお前は
そんな悲しい顔すんだよ。
『なんでそんな顔すんだよって顔してる』
鼻で笑って猫かぶり女は立ち上がる
時計を見ると集会まで後1時間くらいに迫ってた。
『どーてー君には少し難しい乙女の話だよ』
はぐらかしてくる彼女に若干苛立ちを覚えた
「誰がどーてーだって？」
『え、違うの？こんな無防備な女の前で何もしてこない。怯んでんじゃないの？』
『怯んで無いのなら懸命だけど。イザナってば自分の物取られんの嫌いだからね？』
背を向けてサラシを強く締めた彼女は天竺の特攻服に身を包む
この秘密、俺だけが知ってると思ったのにな
王までも騙す姫じゃなくて
王に囚われてる姫だったンだ
騎士でも王子様でもなんでもない兵隊の俺なんかが手にすることなんて出来ない
「良いね、俄然欲しくなった」
『…は？何言ってんだ』
「前言わなかったけど。俺人の物ほど欲しくなるんだよね」
｢王からお前を奪う。狂犬なんかよりも難易度高いじゃん。燃えるっての｣
また鼻で笑う彼女は
『…期待してる』
それだけ告げて俺を置いて部屋を出た
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あいうえお(プロフ) - 一気読みしました何かもう作者様の書き方がうますぎて…見るのがすごい楽しかったです！！ (2021年8月17日 8時) (
レス) id: ace2dffc29 (このIDを非表示/違反報告)
煽。(プロフ) - Gonさん» 分りまする…拙者もツンデレ大好きでござる…性癖とは素晴しいのぉ( (2021年8月12日 18時) (レス) id: 3e2f3e976b (このIDを非表示/違反報告)
Gon(プロフ) - 煽。さん» 実は隠してた感情が…的なの性癖でして…(笑)拙者ツンデレ大好き人間でござる (2021年8月12日 17時) (レス) id: 5291ce1c35 (このIDを非表示/違反報告)
煽。(プロフ) - Gonさん» 好きです！(クソデカボイス)流石ですね(誰おま) (2021年8月12日 15時) (レス) id: 3e2f3e976b (このIDを非表示/違反報告)
Gon(プロフ) - 煽。さん» (無理な気がしてきたGON)いかがでしょうか？！ (2021年8月12日 12時) (レス) id: 5291ce1c35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GON | 作成日時：2021年8月9日 6時
