【東京卍リベンジャーズ】天国からの手紙【場地圭介】

手紙7 ページ7

気が付くと真っ白な空間にいた



ドアも無ければ何も無い人も誰もいない




寂しい世界。




キョロキョロ見渡すと遠くにいる人に気付いて駆け寄る



背を向けてても分かる。長い髪が揺れてポケットに手を突っ込む彼は



紛れもなく会いたかった場地圭介だった




『圭介くん！！』


必死に駆け寄って我慢できず声をかけた




振り向く彼は目も口も大きく開けて立ち尽くしていた




そんな彼を気にも止めず彼に抱き着いた




会いたかった。触れたかった。


やっと、触れられた



彼に話しかけようと顔を上げると険しい顔で



「何でここに来た！！」


私に怒鳴った




初めて見たかもしれない。怖いとすら思う彼は私を突き放した





「お前はまだ来んな」



「お前には幸せになってもらいたいんだよ。喧嘩なんてしねぇ優しい男捕まえて結婚して、ガキ作って」




いや、そんなのいや


「ガキにガキが生まれて家族に見守られながら来いよ」



『圭介くん以外とそんな未来歩きたくないよ』



「うるせぇ！！」



泣きそうな私を強く強く抱きしめた



「頼むから……まだ来ないでくれ」



消え入りそうで泣きそうな声に余計涙が溢れてくる



『やだ、やだよォ…圭介くんじゃなきゃやだよ』


「…じゃあ約束。俺との約束だ」




「絶対幸せになって、も〜これ以上幸せになれね〜って人生に満足したら会いに来てくれ」




『そんなの…出来ない』


「Aなら出来るっての、可愛くて乳もデカい、優しくて真面目で時々抜けてるお前なら絶対出来る」



信じてる。



彼がまた私を離す



「俺はここで見てるから」


『やだ、やだよ圭介くん！圭介くん！！』


私の足場だけ無くなりぽっかりと何も無い空間に穴が開く


落ちていく




彼は穴を覗いて大好きな笑顔で手を振っている



涙だけが空を舞う


どんどん落ちていく感覚に気を失ってしまった

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