キセキとラノベ 228 ページ18
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タイムアウトを取った誠凛は、火神を褒めていた。見ていた彼らからしたら、それは当たり前だった。
あの場面で、よくボールを戻した、と。
「…とは言えどうする?戦況が依然厳しいことに変わりはないぞ」
「黒子の新しいパスも、あれは体への負担が大きいからバカスカ使えないからな。何より青峰相手に連発は危険だ」
それを聞いて、日向は小さくよし、と呟いて立ち上がる。
「じゃ、とりあえずここは俺が外から一本取るわ。伊月パスくれ」
その言葉に、リコと棚倉を除く全員が一度固まった。
そんなみんなを見ながら、日向は続けた。
「桐皇のDFは現状、中から特に堅いから、外にもう少し気を向けさせる。とりあえずそっからもう一度組み立てよう」
その言葉に、リコは頷く。
「……オーケー、頼んだわよ日向君!」
「おー」
そう軽く返事をした日向。タイムアウト終了のブザーを聞きながら、コートに戻っていく。
その様子に、思わず河原は心配そうに言う。
「なんか…大丈夫ですかね
「ん?」
「なんかユルいっていうか…」
それに笑って答えるのは小金井。
「何言ってんだよー、むしろ逆じゃん」
「え?」
「自信あるからこそのセリフだろー」
日向がボールを受け取り、構える。
桜井がついて、警戒していたが。
「……いいのか?そんなに
その言葉に驚きながらも、警戒を続けていた…のにも関わらず。日向は、自分から離れた、だいぶ後ろにいた。それに反応出来ず、口からこぼれそうになった言葉を自分の中でとどめた。
_________と!?っえ!?っ遠ー!!?
そして、日向の手から放たれたボールは、ゴールを綺麗にくぐったのだった。
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西谷彩香(プロフ) - 濁音さん。さん» ありがとうございます、気づきませんでした(笑)助かりました、修正しておきます! (2016年3月31日 8時) (レス) id: 237a91988d (このIDを非表示/違反報告)
濁音さん。(プロフ) - すいません、239話のイグナイトパスが、家族するパスになってます(ボソッ (2016年3月31日 7時) (レス) id: 0179ac39f9 (このIDを非表示/違反報告)
西谷彩香(プロフ) - 叢桜牙さん» 毎度コメントありがとうございます!なかなか更新出来なくはなりますが、勉強の休憩がてら、ちまちま更新していきます! (2016年2月13日 3時) (レス) id: 90630990a2 (このIDを非表示/違反報告)
叢桜牙 - お知らせ読みました。しばらく寂しいですけど、受験頑張ってください。 (2016年2月12日 23時) (レス) id: a6d00fee4e (このIDを非表示/違反報告)
西谷彩香(プロフ) - 叢桜牙さん» ありがとうございます!更新、頑張ります。これからもよろしくお願いします! (2016年2月4日 17時) (レス) id: 90630990a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:西谷彩香 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kunimi251/
作成日時:2016年2月2日 23時