【HQ!!】 研磨 「…クロには妹がいて」 夜久 「その子は黒尾以上の厨二病」

厨二病 2名 ページ3

…入学式ながっ！
俺の聖なる力を見せられないじゃないか！


２時間後


「A、どうした。顔がゴリラに近いぞ」

「貴様はこのつまらない世界を変えたいと思わないか…」

「は？」

「入学式など、５分で終わってしまえっ！」

「あっバカ！声でけぇ！！」

「……」

「何でしょうか、先を生きる者よ」

「口を慎むことを覚えてこなかったかい？」


俺に減らず口だと？
立場をわきまえろ。だが教師だ…仕方ないな。


「首を置いていけば許してやらなくもない」

「ちょっとしんにゅ、「失礼しましたーーー！！」全く何なんだね…」


兄貴に腕を掴まれ風を切るように駆けた。
緑の多い中庭までくるとようやく止まり、俺と兄貴は向き合った。


「はぁっ…バカ野郎！お前空気読め！」

「俺に逆らうやつは親で「言わせねえよ。」…ちっ」


あのセリフはカッコいいだろ。
見下してる感じがなんともいい…っ！


「ったく…今日からもう授業あんだからな。おとなしくしてろ」

「仕方ないな。いうこと聞くから５００円寄越せ」


授業があるなんて聞いてない。だから当然昼飯の金などない。


「今俺は金欠だっ！」

「なんだと…？」


キーンコーンカーンコーン


始まりの鐘が鳴ったか。


「ほら、早く教室行け」

「わかった。また会う日まで達者にな」

「死亡フラグ立てんな！！」


元から死んでるようなものだろう。


黒尾side


「はあ…」


教室に戻ると夜久が駆け寄ってきた…オカン助けてくれ。


「どうした？エサもらえなかった猫みてえな顔してるぞ」


ひでえな俺の顔…って、んな顔してるわけねーだろ！


「冗談だ。本当にどうした」

「聞いてくれるか夜久…！」

「あ、ああ…聞きたくねぇけど聞くわ」


周りの奴らに聞こえないようにこっそりと悩みの種を告げた。


「今年の1年に俺の妹いんだよ」

「お前妹いたのか？」

「血がつながってることを恨みたい」

「その子がどうかしたのか？」

「あれはダメだ」

「なんだ、黒尾でも手におえないのか？」

「会えばわかるよ」


そんなことを話していると担任がきた。またこの先生か。

Aの方は１時限目は自己紹介だろうな…自己紹介！？あいつ絶対ダメだ！！やらかす！
俺は失態を起こしたことに気づき項垂れた。夜久が俺の方を見ているが何も言えない。

そして授業が始まった。

厨二病 3名→←設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す