第3話 ロミオ ページ3
「ん、もう朝?」
カーテンの隙間から溢れる陽の光で目を覚ます。
時計を見るとAM7時。
(あれ?ムウが起こしに来てない。どうしたんだろ?)
着替えて、少し不思議に思いながら、1階へ降りる。
「あっ。」
思わず笑みが零れてしまう。
ポケモンの本を開いて、机で寝てしまっている。
頑張り屋さんのムウならではだ。
そんなムウに布団を掛け、
《少し出かけるね。夕方までには戻るから。宜しくね!by博士♡》
と言う置き手紙を残し、
「行ってきます。」
とムウの頭を撫でて研究所を出た。
「ローテンシティ、ついた!」
多分、ローテンシティに行く途中にひょいっと出てきたイーブイが
「ブイブイ!」
と、返事をする。
「えっと、シュウトどこかなー?確か、ここら辺で待ち合わせって言ってたんだけどなぁ。」
公園で待ち合わせをしていたのに、来ないということは遅刻だろうと、ベンチに腰を降ろす。
「ブイブイ!」
すると、急にイーブイがどこかに走り出した。
「ちょ、イーブイ!」
急いで追いかけるけど、ヒールを履いている私には苦だ。
しばらくすると、イーブイは男性に抱えられて戻ってきた。
「姉さん!また迷子かよ!」
その男性は、聞いたことのある憎たらしい声で分かった。
「こら、シュウト!遅れて来たんだからごめんなさい、でしょ!」
軽く説教をかますと、頭を叩かれた。
姉を叩くとは何事だ!と思ったが、次の瞬間恥になった。
「公園は公園でも、ここじゃなくて南の方って言っただろ!」
「南の公園な」と、昨日くどいほど電話で言われてたのを忘れていた。
「あ!」
「あ!じゃない!イーブイはちゃんと分かってたぞ!イーブイは!」
イーブイの、ジト目が妙に心にくる。
「うぅ。ホントにごめんなさい!」
私の方向音痴は、まだ治らないようだった。
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ゆり(プロフ) - 書き終わりました!! (2018年1月30日 19時) (レス) id: 5d18b714a6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 編集させてもらいます。 (2018年1月24日 12時) (レス) id: 5d18b714a6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - すみませんパスワード教えてください (2017年11月25日 17時) (レス) id: 5d18b714a6 (このIDを非表示/違反報告)
ロミオ(プロフ) - 終わりました! (2017年11月25日 17時) (レス) id: ec8a510892 (このIDを非表示/違反報告)
ロミオ(プロフ) - 更新しますね! (2017年11月25日 16時) (レス) id: ec8a510892 (このIDを非表示/違反報告)
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