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「「触れていて 戻れなくていい
それでいいの 誰よりも大切なあなた」」
前から伝えられて練習してきた曲を今日は振付も覚える。
一ノ瀬さん…じゃなくて、そらるさんとはmagnetを歌う。
思ったより顔の距離が近くて、最後の音が消えた瞬間羞恥心が溢れてきた。
『ごごごごごごめんなさい…』
パッと離れると、周りから拍手が起こり、そらるさんは「なんで逃げんの」と怒っていた。
「すごいね!
ホントに女子高生なの!?
てか、ほんとに可愛い!ブスとか間違っても言えない!」
ピコさんが私の頬を包み込んで言う。
『あ、ありがとうございます…』
「ちょっとー、椿は今俺と練習なんですケドー」
一ノ瀬さんがグイッと私の腕を引く。
「?
椿…って、もしかしてカメリアの本名?」
nqrseさんが不思議そうに首を傾げる。
『あ、はい!
本名は椿Aです!』
「えー、じゃあAちゃん?」
と、あらきさんがボソリと言う。
『みなさんが呼びやすいように呼んでください!』
「じゃあ、センラはAちゃんって呼ばせて貰いますわぁ。
Aちゃんも好きな様に呼んでな!」
『センラ…さん?』
「なんか、堅苦しいなあ…」
『でも、なんか、センラさんはセンラさんの方がしっくりくるってゆーか…その…はい。』
さん付けが1番しっくりくる。
「そーなん?
ま、好きな様に呼んでって言ったのもセンラやし、じゃ、Aちゃん。よろしくな。」
イケメンかよ。
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作者名:Ü | 作成日時:2017年11月23日 23時