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『開けろ…開ける?…無理…いや、開けろ…無理…』
呪文のように1人でブツブツ唱える。
リハーサルの場所に指定された、私の目の前の扉の先のスタジオ。
時折、中から笑い声が聞こえて私が入っていいのだろうか…と、悩むこと30分。
「ん…椿じゃん。」
「入んないの?」と言いながらも扉を開けるのは、一ノ瀬さん。
「あ、そらるさん!」
「久しぶりー」
と、ヒラヒラ手を振りながら彼を歓迎ムードのスタジオ。
「じゃじゃーん。これがあの…。」
と、一ノ瀬さんは私の背中をグイッと押して1歩前へ出させる。
『はっ、はじめまして!カメリアです!』
ぺこりと礼をする。
「はじめまして。
この間も自己紹介したけど、XYZでリーダーやってます。luzです。よろしくね。」
luzさんを初めとして、皆さんが自己紹介してくれた。
un:cさんと、あらきさんと、nqrseさんと、ピコさんと、センラさんと、一ノ瀬さんことそらるさん。
「あれ?流れで自己紹介しちゃったけど、まふくんとレインは?」
「あー、なんかまふが体調崩してレインが看病するから休むって連絡来てた。」
un:cさんの質問に一ノ瀬さんがLINEを見せて答える。
おお、まふまふさんとレインさんもいるのか…
1人で感動していた。
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作者名:Ü | 作成日時:2017年11月23日 23時