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「知れてよかった。じゃーね。」

と、一ノ瀬さんはパックジュースを加えて教室から出ていった。


#


始業ギリギリ。

レイラと2人で登校する。

そらるさんは「先に行く」と短いメッセージを送って待ち合わせ場所にはいなかった。


「うわ…あんなことしたのに、まだ学校来るんだね…」

「くんなよ」

「まふくんもなんであんな人と付き合ってんだろ」

「最低だよね」


教室につくとレイラの悪口が聞こえた。

Aと北見は教室の隅で話していた。


レイラも悪口が言われて気分が悪いのか、ドカッとAの後ろの席に座った。

『ひっ』

と、Aは怯えた声を出していた。


始業のベルがなって、そらるさんも教室にやってくる。

先生もやってきて、HRがはじまった。


#


『ふぁ〜あ』

またスズが髪色のことで呼び出しをくらった。

いい加減黒に戻したらいいのに…


1人で教室で待っていると、一ノ瀬さんがやってきた。

「お。椿1人だ。」

『一ノ瀬さん…その、朝の続き…教えてくれません?』

「え?ああ…あれね。
俺もそのライブ出るよ。って、言いたかったの。

分かるかな?俺、そらる、ってゆーの。」

『え、ええっと……からかってます?』

「俺、自分に得な嘘以外はつかない主義なんだよね。」

『じゃあ…』

「そ。じゃあ、週末のリハもよろしくね。」

そう微笑んで私の頭を撫でた。

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設定タグ:歌い手 , まふまふ , 両片思い   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Ü | 作成日時:2017年11月23日 23時

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