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朝。
教室に着くまでに先生達にもおめでとう。と、言われた。
ガラリ、と教室に入るといつもは人がいないのに、今日はいた。
「げっ、一ノ瀬…」
「うわあ…北見もいんの?」
一ノ瀬さんだ。
一緒に登校しているスズと一ノ瀬さんはにらみ合う。
「わるい?」
「悪い、悪い。
俺、椿と話したかったんだけど。」
「は?お前にAをやるわけないだろ?」
「えー?北見って、椿の彼氏?」
「なんでそこに着くんだよ。」
なんか…漫才みたい。
少しほっとした。
「あ、椿。
ごーかくしたんだってね。おめっとさん。」
『ありがとうございます。』
ぺこりと礼をする。
「ねえ…北見まだどっかいかないの?」
「なんで私が行かなきゃなんねーんだよ。」
また、漫才が始まる。
「まあいーや。
北見がいんなら、このまま話すわ。
ねえ、ライブに出るってほんと?カメリア。」
『え?』
「あれ?違うの?」
『いや、でも、え?』
「やっぱカメリアだよね?」
『そ、そうだけど、でもなんで…』
「んー?勘?」
淡々と話す一ノ瀬さん。
スズは「A。一ノ瀬に話したの?」と、怪訝そうな顔をしていた。
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作者名:Ü | 作成日時:2017年11月23日 23時