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午前中の授業は保健室で休んで、昼休み。教室に戻ってきた。
そして、真冬くんと花宮さんの距離が異様に近いことに気づいた。
「はー…見せつけてくるね…アイツら。付き合ってるらしーよ。
相川の癖して、花宮に傷つけたらタダじゃ置かない。って睨まれちゃった。あーこわっ」
対して怖くなさそうに、スズは私の前に座り、肩を竦める。
『そ、そっか…』
やっぱり、真冬くんは花宮さんが好きだったんだ。
少し悲しいな。
幼馴染でもやっぱり彼女には勝てない。
悲しいし、悔しい。
「…スズ。ご飯買いに行こう。」
購買部に足を運んだ。
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「ちょっくら、トイレ行ってくる。少し待っててー」
スズはパタパタとお手洗いに行ってしまった。
@カメリア
お昼休みなうですよ。
そういえば、もうすぐで大学入試だね。
(写真:購買部で買ったパンと飲み物)
そんなツイートをしてたとき、
「あ。」
『ん?』
「椿だ。」
『えっと…一ノ瀬さん。』
「あんたも1人なの?」
パックジュースを加えた一ノ瀬さんが呑気に私を見ている。
『スズを待ってるだけですけど…
あの、“も”って…』
「あー、俺?
アイツら付き合ったから、俺ボッチ。」
『ああ…
……あ、あの…スズもいますけど、一緒にご飯食べます…?』
「は?本気で言ってんの?」
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作者名:Ü | 作成日時:2017年11月23日 23時