１４話 敵側によくいる奴 ページ18
蒐｢ありえない。そう思うでしょう。しかし、時代は変化していくのです」
男は風になびかれながらそう答えた。
そう、男が言った通りありえないのだ普通は。しかし、それは紛れもなく異能の力なのだ。それ以外ありえない。しかし、桜羽を除く子供たちは自分の目を信じることが出来なかった。
異能力とは、基本誰にでも生まれながらに異能の素質を備えており、自覚さえあれば誰にでも扱うことが出来る。しかし、扱える年齢は２０歳未満の子供だけである。それは誰かがそう設定したわけでもなくなぜか自然と２０歳になると自覚はあっても消滅するのだ。
しかし、この男はどう見ても１９歳以下の子供ではない。では、なぜあの男は異能を発動することが出来るのか、そこが最大の疑問だった。
桜｢異能核のせいだよ」
深｢異能核？｣
桜羽の言葉に、深弥たちは首をかしげた。
桜｢表向きには何も発表はなかったけど、随分前から様々な研究機関で異能力の開発をしていたんだよ。最近増加してるでしょ、子供の誘拐」
日｢まさか…」
桜｢その子供を使って開発したんだよ…あの核を」
信じられなかったが合点がついた。つまり自分たちもその餌食になるところだったと。
蒐｢確か…貴女は違う支部で実験体を逃がそうとしてすんでのところでそれらは射殺されて失敗してしまったんでしたよね。そこのトップは貴女の異能を高く買って殺しはしなかったようですが…私はそうは甘くありませんよ」
口は笑っているが目は笑っていない。
蒐｢また裏切るつもりですか桜羽」
どすの利いた声で蒐は桜羽を牽制する。
先程まで「桜羽さん」と言っていた蒐であったが、「桜羽」と呼び捨てにしている。蒐の迫力に慄くことなく負けじと桜羽も言い返す。
桜｢裏切る？そもそもボクは君たちの仲間になったつもりもないし、君の配下になった覚えはない」
蒐｢なるほど…で？どうしようというんです？貴女の異能は強力だが、無限ではない。物ならば私の異能も吸収されていたかもしれませんが、彼らの異能力が３つもその中に入っている。今ストックしているだけで貴女の体力は限界のはずです。それとも吐き出しますか？それもいいでしょう。しかし、出すだけでも体力を使う。私に殺されて全員死ぬか、それとも貴女だけ死ぬかそのどちらかしか選択できないのですよ」
桜羽の頬に一筋の滴が流れ落ちた。
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とりっぴー(プロフ) - 名無しさん» 可愛いと思います！めっちゃ童顔なんで( ´艸｀) (2018年8月2日 20時) (
レス) id: d877de1a29 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 風螺かわいいイメージが湧く(´∀`) (2018年8月2日 19時) (レス) id: 8a96e91b77 (このIDを非表示/違反報告)
とりっぴー(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！！！私もそのようなコメントを頂きとても活が出ます！！今後ともよろしくお願いします！(*´ω`*) (2018年8月2日 19時) (レス) id: d877de1a29 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - これからの展開にワクワクさせられます！ (2018年8月2日 18時) (レス) id: 8a96e91b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりっぴー | 作成日時：2017年11月2日 22時
