捌拾参 ページ37
☆★続く甘露寺蜜璃side★☆
とはいえ、まだAちゃんが血鬼術か心の病かどちらの類にかかっているか見極めなきゃいけない。
使命感に駆けられた私はこっそり陰からAちゃんの様子を伺うことにした。大きな木の幹があって良かったわ。これなら伊黒さんも喜んで木に登りそう。
『あ〜伊之助が全部食べちゃったから炭治郎の分なくなっちゃったじゃん！』
片手拳を突き上げて怒るAちゃんかわいい！拳を突き上げる度にAちゃんの小さな背中に描かれた「滅」の字が崩れることにすらキュンキュンしてしまう。というかあの池の中には何がいるの？本当に炭治郎くんたちがいるの？？(魚という発想に至らない恋柱)
『おい伊之助まじでそれ以上食ってみろ？お前の今夜の晩飯はねえし池沈めるぞ』
伊之助くん、炭治郎くんの分のご飯まで食べちゃったのね……。想像がつくわ。
でも、池の中に同期の3人がいるなら3人の顔が見えるはず。人間はエラ呼吸じゃないからね！だけど3人の顔は見当たらない。
そう言えばついさっきAちゃん沈めるとか言ってた！沈んでるの！？もしかして彼女、そういう嗜好の持ち主なの！？
……いいえ、違うわ甘露寺蜜璃。落ち着きなさい(温度差)
Aちゃんは笑顔がかわいくて優しい子でしょう？
今だ池に向かって名前を呼び続けるAちゃん。
ハッ！思い出した！そういえば宇髄さんからAちゃんは前の霧柱邸で3人と禰豆子ちゃんと暮らしてたって聞いたわ。
もしかしたら、何もいない池(注・鯉がいます)に向かって3人の名前を呼ぶほど寂しい思いをしてるのかしら……。それほどまでに心を病んでしまっているのかしら……。気づかなくてごめんね、Aちゃん……。
私はそっと霧柱邸を後にした。
☆甘露寺蜜璃、暴走━━━……
『蜜璃さん来ないね、伊藤さん』
「忘レテンジャネ？」
『涙しか出ねぇ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2916人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
悠 - うっ、しのぶさん…好き…ﾊﾞﾀｯ (2022年6月27日 20時) (
レス) id: bd033ea8fc (このIDを非表示/違反報告)
uta(プロフ) - 冨岡さんがこだま...((めっちゃ分かるっっ!!! (2022年5月27日 13時) (レス) @page33 id: 7b0687ca5e (このIDを非表示/違反報告)
優兎 - なんか、できたてたてホヤホヤの蜂蜜ってエr((すみません、小５です (2021年6月17日 17時) (レス) id: 2470a19cd7 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - dinner bornさん» ありがとうございます！嬉しいです！ありよりのありやと嬉しい……な！？(笑) (2020年5月20日 16時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
dinner born - とても面白くてついつい読み進めてしまいました。これもありよりのあり...？ (2020年5月20日 14時) (レス) id: 1da8ba8178 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あかね
| 作成日時：2019年12月10日 2時
