【おそ松さん】６つ子が魔法使いになりまして。 (ページ6)

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３.開校記念祭ページ6

～No side～

いよいよ開校記念祭が始まった。
用意された300席は全て埋まっている。
司会のカノンは壇上近くにあるマイクの前に立っている。
挨拶を終え、自分の席に戻る。

「では、これから10分間の休憩に入ります。この間に準備物が必要な方は準備して下さい。」

数人が立ち上がり、倉庫へと向かっていく。
残された人は自分の事をしたりしていた。

「お疲れ様。」

声を掛けたのは生徒会長のショーナ先輩だ。
去年から生徒会委員として活躍している。

「先輩…。めっちゃ緊張しましたよ…。」
「その気持ち分かるよ。私も経験してるから。」
「もしかして先輩、副会長だったんですか？」
「うん。私の時もカノンちゃんと同じような状況だった。」
「そうなんですか…。」
「周りからはしっかり者ってよく言われるけど、全然そんなことないよ。」
「えっ、でも、生徒会長務めてるじゃないですか！私だったら出来ない…。」
「みんなが支えてくれてるって思ってるから頑張れるの。
だから、カノンちゃんも副会長やってるでしょ？」
「それは…。」
「どんな事があっても諦めないっていうのは素晴らしいことなのよ。その事を忘れないで。」
「はい…。ありがとうございます。」
「どういたしまして。」

しばらくすると、休憩の終了を知らせる放送が流れた。
先輩が言ったことは絶対忘れないだろうな、とカノンは思った。