伍 ページ6
善様、性格面白いから若様大丈夫かしらね。
善様怒ったら止められないですもん。
まぁ、私には容易いことですが。
カナ「あのーすみませーん!リクオくんいますかー?」
あれは、誰でしたっけ?
あ、家長カナさんでしたわ。
あ、善様お帰りになりますのね。
貴方「善様、またお待ちしております。」
善「あぁ。また直ぐに戻る。」
貴方「御意にございます。」
善様の妖馬車は風になって門を出る。
カナ「なに?今の。」
貴方「家長カナさんですね?どうかなさいました?」
カナ「あ、あの。このノートリクオくんに渡してください!」
貴方「若様にですね。わかりました。」
カナ「し、失礼します!」
私はノートを預かり若様に渡す。
リクオ「ま、まさかとは思うけど…その姿でカナちゃんと?」
貴方「しっかり羽は隠しましたわ。」
リクオ「よかったー。ありがとう。」
貴方「いえ、若様のためですからね。」
若様はカラスに呼ばれて私の前から去る。
あの時のような姿をいつ見せていただけるのかしら。
しばらくすると若様が走って家を飛び出していかれた。
貴方「どうかしたのかしら?」
まぁどうであれ知りませんことよ?
さて、私は一休みいたしましょう。
ぬら「A。」
貴方「なにようですか?総大将。」
ぬら「窮鼠、知っておるな?」
貴方「それがどうかなされました?」
ぬら「そやつらの監視を頼みたい。」
貴方「次から次に…構いませんわ。それでは失礼します。」
ぬら「おう。頼んだぞ。」
総大将は次から次に…!
私をなんだと思っていますの?これでも闇の妖怪最強といわれた妖怪ですのに。
そんなとこは、お変わりありませんわ。
ネズミの監視か。
嫌ですわぁ。汚いんですもの。
さてさて、監視をしに参りましょうかね。
私は窮鼠ネズミを探しながら街を歩く。
もちろん羽は隠していますわよ?
「おい、遊ぼーぜぇ?姉ちゃんよぉ。」ガシッ
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作者名:りりー x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2015年9月1日 8時