[朔間零]ずっとまえから。[朔間凛月] (ページ30)

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凛月side

夜ご飯を食べテレビを見てぼーっとしているとスマホから着信音がなった。

セッちゃんからだ。

電話にでると

《Aが事故にあった》

その言葉を聞いた瞬間おれば家から飛び出しセッちゃんが言った病院へ向かった。

病院につくとさすがバイクを持っているセッちゃんは先についていて廊下の椅子に座り暗い顔をし下を向いていた。

泉：「交通事故に会ったって。」

小さな声で彼は言った。

嘘だ嘘だ。

泉：「Aの両親は即死だったって。Aは手術受けてる。」

嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。

『嘘って言ってよセッちゃん！ねぇ…！』

なんでなんで。そう思っているとセッちゃんは俺の頭を撫でてくれる。

泉：「落ち着いてくまくん。大丈夫だから。」

でもそういいながらセッちゃんの手は震えていた。

手術中のランプが消え医者が手術室からでてきた。

『Aは…Aは大丈夫でしょうか？』

震える声でいうと「一命は取り留めた」って。

よかった。ほんとによかった。

Aが死んでしまったらどうしようとずっと頭の中で考えていたから。

…やっぱり俺はAが好きなんだよねぇ。