僕よりうわてな君 ページ7
タクシーの中
どちらからともなく会話が始まって
「今日は宮田と2人のとこに押し掛けちゃってごめんね」
A「こちらこそだよ、わざわざ来てもらってさ」
「俺は楽しかったから全然。むしろAちゃんと仲良くなれたの結構嬉しい」
A「裕太くん酔ってる?」
「ほどほどに?なんでー?」
A「あんまりそういうこと言わなそうなタイプなのにーって」
「じゃあ特別ってことだよ」
A「あはは。特別いただきました」
「Aちゃんこんなの言われ慣れてるだろうけど、俺は誰にでもこういうことは言わないタイプなんですー」
A「じゃあ、有難くうけとっときまーす。あはは。裕太くん見かけによらずガツガツくるね、気のせいかな」
「ガツガツ来られるの嫌い?」
A「んー、どうだろ」
伏し目で首を傾げるAちゃんは
長い睫毛と少し赤くなった色白のほっぺが
綺麗で、どこか可愛らしくて
A「あ、わたし家ここら辺だからそろそろ降りるね」
ガツガツ来られんのはあんまり好きじゃないっぽいAちゃん
ちょっと焦って
らしくないことして
少し後悔
A「これタクシー代」
「いいよ。通り道だし」
A「んー…借り作るの好きじゃないし、じゃあ半分受け取って」
「いいって…
じゃあタクシー代のかわりに今度一緒にごはん行こうよ」
A「えー?」
タクシーは止まって
マンションが立ち並ぶ住宅街
Aちゃんは俺の目をじーっと見つめて
俺はドギマギしながらも
色素の薄いAちゃんの目から
目が離せなくて
ニコってお決まりの笑顔で
A「考えとく。おやすみ」
その言葉と
タクシー代を座席に残して
Aちゃんは降りて行った。
心臓がいうことをきかなくて
それは
酔ってるから、って自分に言い聞かせた。
思い通りにいかない
Aちゃんの行動に
むず痒さを感じながらも余計に魅かれてて。
一目惚れは間違えじゃないみたいだなー
と冷静に考えたり。
出会ってたったの数時間
むくむくと湧き上がる想像以上の好意に
自分にもこんな感情があったのか
なんて考えながら
タクシーから見える夜の街並みを
ボーッと眺めた。
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くまこ(プロフ) - akubiさん» 嬉しいです!本当にありそうなリアリティあるお話を目指して、これからも更新していこうと思うので是非遊びにきてください^_^ (2019年12月6日 21時) (レス) id: 9b703cb6ff (このIDを非表示/違反報告)
akubi - 本当に起きてるみたいで、読んでいてドキドキします!更新頑張ってください!楽しみにしてます。 (2019年12月6日 21時) (レス) id: d1c5f81421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2019年12月3日 18時