同い年の特権 ページ4
宮田「そっか、じゃあ、幸田さんもネイリストさんなんですねー！」
A「そうです。もう菜月さんとは5年くらい一緒に働かせてもらってて。」
宮田「こんな美人いたらお客さんビックリしません？」
菜月「新規のお客さんには毎日ビビられてるもんね」
A「怖がられるの地味に傷ついてるんでえぐらないでください」
「「あはははっ！」」
楽しそうに話す3人に
なかなかうまく入れない俺
隣には幸田さんがいる訳で…
緊張といつもより早い心臓を
酔って誤魔化そうと奮闘中。
もくもくとお肉食べて、お酒飲んで、
たまに「どうぞー」なんて急に俺の皿に
隣から焼けたお肉を入れてくれて
「あ、ども」って頭下げつつ
幸田さんを少し見て
綺麗な人だなー、と感心する。
菜月「もうAがうち入ってから5年も経つのかー。そりゃわたしも歳とるわけだ」
宮田「姉ちゃん32だっけ？」
菜月「そうそう。Aも来年にはもう30でしょ？」
A「そうですね」
菜月「歳とると1年がほんとあっという間だね〜」
宮田「あれ、幸田さんも来年30？」
A「そうですよー。早生まれなんで、本当に20代残りわずかって感じです。かなしい」
「1990年生まれですか？」
急に喋ったからか
少しみんなにポカンと驚かれたけど
幸田さんはすぐに俺に向き直って
A「1990です。玉森さんは何年ですか？」
「同じ年です。誕生日は？」
A「3月15日！」
「俺、3月17日」
菜月「同い年ならその堅苦しい敬語2人ともやめなよー！」
A「玉森さんがよければ！」
宮田「たま呼びでいいよ幸田さんも！」
「いや裕太で」
A「じゃあわたしのことも2人ともAでお願いしまーす」
宮田「Aちゃんね！おっけ！」
「お前は幸田さんって呼べよ」
宮田「いーじゃんかー」
A「あはは！なら宮田さんは苗字で呼んでもらおうかなー」
宮田「Aちゃんまで…」
「俺はAちゃんね。同い年の特権だから」
宮田「たまー！なんだよそれ！」
「「あははは！」」
宮田と俺のやりとりをAちゃんも菜月さんも
すごい笑ってて
俺はAちゃんって呼べることが
こっそりすごい嬉しくて
でもやっぱりちょっと気恥ずかしくて
顔が赤くなるのを
ビールを飲んで誤魔化した。
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くまこ(プロフ) - akubiさん» 嬉しいです！本当にありそうなリアリティあるお話を目指して、これからも更新していこうと思うので是非遊びにきてください^_^ (2019年12月6日 21時) (
レス) id: 9b703cb6ff (このIDを非表示/違反報告)
akubi - 本当に起きてるみたいで、読んでいてドキドキします！更新頑張ってください！楽しみにしてます。 (2019年12月6日 21時) (レス) id: d1c5f81421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くまこ | 作成日時：2019年12月3日 18時
