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魑魅魍魎の主となれ ページ12







あの日から何年経っただろうか、と
鏡に向かって髪を解かしながらふと考えた。

あのおませなリオナも、
今では立派な15歳の中学生だ。

リクオだって、今年から私の中学に入学した。



「リオナー、早くご飯食べちゃいなさーい」


「はあい!」




お母さんに呼ばれて私は朝食を摂る。
そこでは、一足先にリクオが朝食を食べていた




「おはよう姉ちゃん!」


「おはよ、リクオ。お母さんもおはよう」


「おはよう、リオナ」




私は“いただきます”と手を合わせ、箸を持った。
私が食べ始めた頃には
リクオはもう食べ終わっていた




「今日はヤケにリクオ早いねえ」


「なんか、朝から広間にみんなを集めてたわよ」


「え、リクオが?」


「ええ」




リクオがみんなに召集をかけるなんて……
まあ何となく検討はつく




「私もご馳走さまでした」


「はい、お粗末様でした」




歯磨きをし、部屋からバッグを持ってきて
玄関へと歩く。

すると、リクオの話し声が聞こえてきた




「いいかい?みんなは今夜は
絶対に中学の旧校舎に近付いてはいけないよ」




やっぱり




「旧校舎ってのは、あの学校の裏にある?」


「うん。みんなも知ってるよね」


「そりゃ、何でまた…」


「何ででも!
とにかく、絶対に近づいちゃダメだからね!

行こう!姉ちゃん」


「あ、うん
じゃあみんな、行ってきます!」




そう言って私達は玄関へ向かった

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作者名:kumakarin0110 | 作成日時:2020年7月7日 22時

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