【文豪ストレイドッグス】ゲーマーの異能力２

６３話　貴方side ページ28

自意識過剰なのかもしれないけど
太宰さんが言おうとしていた事、それは、たぶん愛の告白だと思う。





私にはそれを受け止められる、準備ができていない。
私は生まれてこのかた愛というモノを誰からももらったことがないし、あげたこともない。




よくパソコンで見る漫画やアニメ、ドラマなどではチラチラと見るが、
実際に感じたことのないモノではやはり実感がわかない。




主人公がどんな感情をしていて、何が嬉しいのか悲しいのか、まったくもってわからない。
私は壊れているのかもしれない、人間として欠陥品なのかもしれない。人間ではないのかもしれない。



だから、お母さんにもお父さんにも誰にも、愛を貰えなかったのかもしれない。




でも、太宰さんに時々ドキドキする。これが愛なのか？何かの発作なのか？病気なのか？
こんな感情味わったことがない。だからこれはなんなのかすらもわからない。
わからない。私には





分からない感情が私の中で蠢いている。
わからないことが怖い。分からないモノが私の中で....
向き合うのが怖くて




ずっと放置してきた。
向き合わずにきた。向き合うのが怖くて





自分はどうしたいのか、どうしたらいいのか
時間が欲しい。時間が解決させてくれるのなら....

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