アオハル返せ【稲荷崎】

4.#アオハル ページ5

……これはどういう状況かな？





サナごんと話していると集まってきたのは180は超えているであろう巨人たち。




いやビビるて。




『なに、だれ?!』




とサナに聞くコソッと。




「バレー部やで」




本日2回目机に頭を打ちつける。たんこぶできそう。




「山門さん紹介するわ！」




『遠慮』




と言って宮くんの方に手のひらを向けついでに顔も向けると、宮くんが2人。




『ドッ！ペル……あ、双子か』




瞬時に判断できた私を褒めて欲しい。





「サムの片割れの宮侑でーす」




『サム？』




「治やでサムらしいで」




サナは通訳。どうやら宮くんの下の名前は治と言うらしい。




「俺、角名倫太郎ね」




標準語。シンパシー感じる。




「俺は銀島な、銀島結」




ごめんさい、一気に言われても覚えられない。




『ていうか自己紹介する必要あった？』




「外堀から埋める作戦や！」




『え、私やらないよ？華のセブンティーンエンジョイするんだから』




面倒臭いのに好かれたな、とケラケラ笑うサナ。他人事だと思って。他人事だけど。

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