(いなほん様リクエスト)C神崎×C夢主 ページ17
「A殿！待ってくだされ！」
「あははっ、神崎くんおっそーい！」
今の私達帰り道に追いかけっこなんかしちゃってる、典型的なバカップル。周りの反応は怪訝だったり呆れてたり冷やかしたりそもそも気にしていなかったり。
一人だけ、そんな私達をじーっと目で追う人がいる。
私はそっと神崎くんに目配せする。神崎くんは小さく頷いた。
私達はそのまま、人気のない道へと逸れた。
私は『ケーキ』。神崎くんも『ケーキ』。『ケーキ』にも『フォーク』にも当てはまらない人間が世界の多くを占めるこの世界で、『ケーキ』同士が出会えたなんてとても幸運なことだ。
私は元々『フォーク』を見抜くのが得意だった。
神崎くんは剣道が得意で、尚且つ真剣を帯刀している。
そんな私達が手を組めば、最高なんじゃない？
そう提案したのは、私。でも神崎くんはすぐに理解してくれた。
殺られる前に殺ってやろうと。
「あれ？さっきのケーキ達はどこだ？」
人気のない裏路地で、案の定あの『フォーク』は本性を現した。どうやらこの個体は、あまり『鼻』が効かないらしい。
「私はここよ、『フォーク』さん。」
物影からひらりと飛び出した私に、そいつはすかさず飛びかかろうとする。
でも、そいつは私に届かなかった。
颯「ちぇすとぉぉぉっ！」
鞘に納められた状態で、神崎くんが刀を降ろす。
ごつっ、と鈍い音がして、そいつはへなへなと倒れこんだ。
「ふん。本能のままに襲い掛かるなんて、汚らわしい。」
もし飛びかかられていたら掴まれていたであろう腕のあたりをぱっぱっと振り払う。
「A殿。我らはいつまでこのような事を続ければいいのか？」
「うーん、『フォーク』がこの世界から居なくなるまで？」
あんな欲に囚われた獣みたいなやつら、みーんな居なくなればいいのに。
「あ、もしかして片棒担ぐのが怖い？だったら降りていいよ、付き合わせちゃってごめんね。」
「断じて違う！」
突然大きな声を上げられるもんだから、思わず肩が震えた。
「そうではなくて... 我はただ、A殿が心配なのだ... そのように身を賭すような真似をして、本当に傷付いてしまったらどうしようかと... 。」
言いながら涙目になっていく彼を見て、私の心がなんだか緩まっていくような気がした。
「大丈夫！私は神崎くんの腕を信用してるから！私達は最強コンビなんだし！」
少し背伸びして、神崎くんの頭を撫でる。
涙を浮かべながら神崎くんはにへらと笑った。
(レート@苺みるく様リクエスト)O月永×C夢主(オーナー)→←(赤菜様リクエスト)F夢主+C春川+O逆先(オーナー)
ラッキーアイテム
革ベルト
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あずきいろ
ラッキーナンバー
8
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西 - この方角に福があるはずです
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くるみ(プロフ) - 魅音さん» 返信遅くなってすみません。リクエストありがとうございます！了解しました！ (2017年6月29日 0時) (
レス) id: 270b5d7890 (このIDを非表示/違反報告)
魅音 - こんばんは！このお話をよんでケーキバースを知りました！凄く大好きです！あの、リクエストで、C夢主とCゆうくんお願いできますか？ (2017年6月18日 20時) (レス) id: 6c2cafaa03 (このIDを非表示/違反報告)
紫月(プロフ) - みるくてぃーさん» 青葉つむぎ担当の紫月です。リクエストありがとうございます！了解しました！！ (2017年3月26日 23時) (レス) id: 2a5ad171db (このIDを非表示/違反報告)
ツユカ(プロフ) - 十二天将貴人さん» リクありがとうございます！了解しました♪ (2017年3月26日 23時) (レス) id: 4c0d12fb07 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー - リクエスト失礼します！ケーキのつむぎくんとフォークの夢主ちゃんがみてみたいです！ (2017年3月26日 23時) (レス) id: f411b70c75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるみ x他4人 | 作成日時：2017年1月2日 2時
