弟の友達がヤンキーとか聞いてないんですけど【波羅夷空却】

弟と空却さん35 ページ37

いよいよ、明日がデートの日。

今夜はどきどきして眠れないかも。

私、遠足の前日は楽しみで眠れないタイプだったからなぁ。

……とりあえず、最終確認をしておこう。




『服よし、靴よし、ヘアアクセよし！』




ばっちり揃ってる！

メイクも、明日は少し変えていくつもりだ。




『そうだ、十四にお礼言わなきゃ』




夜11時……さすがに起きてるかな。

隣の部屋を覗いてみれば、もう真っ暗だった。

健康的だな、十四。

まあ明日の朝でいっか。




『メッセージ送ろうかな……』




スマホを手に取り、空却さんとのトーク画面を開く。

凍りついたように、ここ1ヶ月の会話がない。

私から、送ろう。

空却さんや十四に甘えてちゃダメだよね！




A明日が楽しみだね。おやすみなさい




頑張った、偉いぞ、私！

仮にもお寺の子である空却さんのことだから、今日は寝てるかな……と思ったら、秒で既読がついた。



空却おやすみ




おやすみ、だって！

空却さんからおやすみって返ってきた！

嬉しくて叫びたいけど、近所迷惑だからやめておこう。

ますます明日が楽しみになってきちゃった……！

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