弟と空却さん33 ページ35
だんだんと肌寒くなってきた12月。
……未だに好き避けが続いている。
あーもう情けない、十四に応援されたのに!
でも、私からは行動する気にはなれないんだよね……。
『私、乙女すぎるでしょ……』
こんな所で恋愛経験の少なさが響くなんて、思ってもいなかった。
最近は空却さんからの連絡も少なくなっていた。
避けてる私のせいだよね、たぶん。
連絡来ないかなー、なんて。
『心の中で言ったって伝わらないか』
私が乾いた笑い声をあげると、スマホから通知音がした。
『……まさかね』
スマホを手に取り、アプリを開くと。
空却話があるから一人で寺にこい。断るのはナシだ。
『ほんとに来ちゃった……!』
私はバタバタと慌てて準備をする。
会うのだって、声を聞くのだって久しぶりだ。
変なこととか言っちゃわないかな!?
「お姉ちゃん、空却さんと頑張ってね!」
『へ……?う、うん頑張ってくる!』
どうして十四が空却さんと会うことを知ってるんだろう。
弟の勘、とか?
そんなのあったらすごいけどね。
*
お寺では、空却さんが待っていた。
どこかそわそわとしていて、緊張しているみたいだ。
そんな彼を見ていると、私の緊張は無くなってしまった。
『空却さん』
私が声をかけると、彼は肩をびくりと震わせた。
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いつまいよ(プロフ) - みんさん» 自分自身何も知らずに空却くんに会ったらビビるだろうなーと思って書きました(*^^*)共感してくださり嬉しいです。初コメありがとう&これからもよろしくお願いします! (2020年4月12日 8時) (レス) id: 4f1872a950 (このIDを非表示/違反報告)
みん - 見た目ヤンキーが急に来たら怖いですよね(笑)夢主さんの気持ちめっちゃ分かります。応援してますので、これからも更新(無理しない程度に)頑張ってください!! (2020年4月12日 8時) (レス) id: d0213f078c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いつまいよ | 作成日時:2020年4月10日 1時