弟と空却さん28 ページ30
「お前らは黙って見てな。拙僧が片付けてやる」
空却さんは、私たちに優しい笑顔を向けた。
こんな状況でも余裕があるんだなぁ、なんて、感心してしまう。
「何笑ってんだよ、お前！」
叫んで飛び出したいじめっ子。
彼は、空却さんに呆気なくやられてしまった。
さっきの裁判の話と照らし合わせて考えれば、彼が手加減しているのも読み取れた。
「これに懲りたら、二度とこんなことすんじゃねぇ」
空却さんはそう吐き捨てると、私と十四の手をとって走り出した。
『え、ちょっと、空却さん！？』
「は、速いッス〜っ！」
＊
とりあえず、あの人だかりからは離れた。
というか、空却さん宅___もとい、お寺まで来ちゃってない、これ？
「空却さん、助けてくれて、本当にありがとうございます！」
「おう。まあ当然だな」
にかっと笑った口元に、八重歯を見つける。
空却さんって、八重歯有ったんだ。
ふふ、ちょっと可愛いかも。
……って、待って私！？
空却さんに対して「可愛い」！？
あんなヤンキーをやっつけてたのに？
「ただ、十四はAを守れるくらいには強くならねぇとな？」
「はい！僕、頑張るッス！」
「まずはこの金で人数分のお茶だ。体力つけるために、行ってこい！」
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いつまいよ(プロフ) - みんさん» 自分自身何も知らずに空却くんに会ったらビビるだろうなーと思って書きました(*^^*)共感してくださり嬉しいです。初コメありがとう＆これからもよろしくお願いします！ (2020年4月12日 8時) (
レス) id: 4f1872a950 (このIDを非表示/違反報告)
みん - 見た目ヤンキーが急に来たら怖いですよね(笑)夢主さんの気持ちめっちゃ分かります。応援してますので、これからも更新(無理しない程度に)頑張ってください！！ (2020年4月12日 8時) (レス) id: d0213f078c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いつまいよ | 作成日時：2020年4月10日 1時
