弟とヤンキー11 ページ12
《8月某日》
最近、十四に強引に連れられ、空却さんと三人で遊ぶことが多くなった。
十四のおかげで一緒に過ごせているといえど、未だに空却さんは苦手だ。
大学の夏休みに入ったある日、空却さんに呼び出された。
「お前ら、来週の朝ってなんか用事あるか?」
彼によると、近所の子供たちとお寺でラジオ体操をするらしい。
けれど、どうにも人手が足りないのだという。
困ってるから助けたいけど、私朝弱いし、空却さん苦手だし……。
「へぇ。子供って、たくさん来るんスか?」
「そうだな、ざっと20人くらいか?」
「是非お手伝いしたいッス!」
え、十四、お手伝い、行くの?
確かに、十四は朝に強いから大丈夫だとは思うけど……。
「一応、予定確認しますね。んー……あ、金曜だけ予定が入ってます」
「おう、そうか。そんなら……」
うぐ、2人から視線を感じる……。
「お姉ちゃん、木曜と金曜だけでいいから〜!」
「ちゃんと報酬はやっからよ!」
2人に「神様、仏様、A様〜」と拝まれてしまったため、私はようやく首を縦に振った。
十四はともかく、空却さんまで幼く見えたな、今。
『騙されちゃだめ、騙されちゃだめ……』
私はブツブツと繰り返した。
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いつまいよ(プロフ) - みんさん» 自分自身何も知らずに空却くんに会ったらビビるだろうなーと思って書きました(*^^*)共感してくださり嬉しいです。初コメありがとう&これからもよろしくお願いします! (2020年4月12日 8時) (レス) id: 4f1872a950 (このIDを非表示/違反報告)
みん - 見た目ヤンキーが急に来たら怖いですよね(笑)夢主さんの気持ちめっちゃ分かります。応援してますので、これからも更新(無理しない程度に)頑張ってください!! (2020年4月12日 8時) (レス) id: d0213f078c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いつまいよ | 作成日時:2020年4月10日 1時