【黒執事】あくまで死神DEATH★

その死神、失笑。 ページ6

そうこうしているうちに、
葬儀屋がお茶を持ってきた。

…もちろん、ビーカーで。

「…伯爵が聞きたいのは切り
裂きジャックのことだろう？
今ごろになって警察(ヤード)は
騒いでいるけど…。
小生がああいうお客を相手にし
たのははじめてじゃないよ」

「！！」

「初めてじゃない？どういうこと？」

ここで私は口を開く。

『…昔から何件か会ったんだよ。
娼婦殺しが。
…ただ、どんどん手口が
派手で残酷になっている。』

「そういうことさぁ。
…ホワイトチャペルで殺された娼婦には
みな共通点がある。」

「…共通点？」

「…ですか？」

「さぁてね。なんだろねぇ。
なんだろなぁ。気になるねぇ…」

「…成程ね。そういうことか。
葬儀屋は表の諸語というわけね…
いくらなんだい？その情報は」

「…いくら？小生は女王のコインなんか
これっぽっちもほしくないのさぁ。
…さぁ伯爵、小生にあれをおくれ…。
極上の笑いを小生におくれ…！！
あぁぁ〜はぁはぁはぁ…
そうしたらどんなことでも教えてあげるよ…」

『「変人め」』

「…そこの君は？」

『…私？…あそこにいる変人に
極上の笑いをあげてやって。』

私は、特に何も要らないのでそう言っておいた。

「伯爵。そういうことならわたしに任せなさい。
上海の新年会の眠れる虎と
呼ばれた私の真髄、特とご覧あれ！
…ふとんがふっとんだ！！…あれ？」

……まだ虎は眠っていたようだ...

「だらしないわね。劉。仕方ない。」

「おくさまぁ」

…何でグレルは焦ってるの？

「社交会の花形、
このマダム・レッドがとっておきの話を
聞かせてあげるわ」

「坊っちゃんはきいてはいけません。」

…もしや…

予想通りらマダム・レッドは下ネタを連発した。
もちろん笑うわけがない。

「…さて、残すは伯爵のみだよ。
前回はちょっとオマケしてあげたけど
…今回はサービスしないよ」

あ、前回はしたんだね...

「…っ…くそっ」

「仕方ありませんね」

「セバスチャン！？」

「へぇ…今回は執事君が何かしてくれるのかい？」

「皆さんはどうぞ外へ
…あ、Aさんはダメですよ。」

『…了解』

「絶対に中をのぞいてはなりませんよ…」

「…ギャハハハ、ブフォワ、
アハハハ、ヒィィィィィ」

『ククク、ふはッ、ちょっ！』

私と葬儀屋の笑い声が大きく響き渡った。

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