【黒執事】あくまで死神DEATH★

その死神、食事。 ページ33

『…そういえば、
何でフィッシュ&チップスにしたの？』

私はずっと疑問に思っていたことを聞く。

「…実は、ぼっty…スマイルが
皮の方が肉厚なジャガイモを剥きましてね…」

『…ふふっ。
そんなになにもできないんだ。スマイルって。』

思わず笑いがこぼれる。

「…ええ。レッドが思うよりもできませんよ？」

そんな他愛ない会話を楽しみながら
料理を着々と作り、皆に配る。

…皆怖いよ。頼むから一斉に走ってこないでよ。

そうなんですよ。サーカス団の皆さん、
一斉走ってきたんです。
驚いたよ。サプライズは要らないよ？

そんな争奪戦も終わり、皆食べ始めている。

「…！おーい！レッド達！こっちこいよ！」

『…はぁ。』

私たちを読んだのは、
あの初日にあったソバカス君。

そこにはスマイルもいる。
少しやつれた感じだ。

やはり貴族にはここの暮らしは辛いんだろう。
…スマイル貧弱そうだし。

「…なんだ。レッド達か。」
『…大丈夫ですか？スマイル。
だいぶやつれていますけど…』

そう言いながら、
私はスマイルの頬を両手で包み込む。

「…！…大丈夫だ。レッド。心配するな。」

顔を背けられてしまった…

…私、何かした？

「…レッド。そろそろ食べましょう？」

と、ブラック。確かに、お腹減ってきたな…

『…だね！ほら！スーツもおいでおいで！』

と言いながら私は私の隣の席を指差す。

「…そうですね。では、お隣失礼します。」

そう言い座るスーツ。

ちなみに、
隣にはちゃっかりブラックが座っている。

『…そう言えば、お名前。
聞いてませんでしたよね？』

私は今もなお、
食べ物を頬張っているソバカス君に話しかける。

「俺の名前はドール。よろしくな、レッド！」
『ええ、よろしくお願いします。』

差し出された手を握り返す。
…まぁ、“もうすぐ死ぬ”人間に対して
よろしくする気はさらさらないけど…

他愛ない会話を楽しみながら、
私たちは食事を終えた。

…今夜はサーカスの公演がある。

移動サーカス団のテントに入るならば
今夜がチャンスだ！

私は調査に乗り出すことにした。

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