【黒執事】あくまで死神DEATH★

その死神、遭遇。 ページ29

『…ふぅ。』

サーカス団に潜入し、
何日か経ちやっと慣れてきたこの頃。

…あの後、ウィ…スーツが
「魂回収の邪魔をしたら狩りますよ。」って
爆弾発言するし…

まぁ、ジョークとして
受け入れられたからいいんだけどさ。

今日も私はナイフ投げの練習をする。

…何やらテント内が騒がしいな…

と、思ったそのとき。

「おーい！
お前らこっちこいよ！スーツ！レッド！」

貴：「…？はーい！いまいきます！」

私は練習をやめ、ダガーの元へと行く。

「…あ、あいつらは…」

…どっかで聞いたこと
あるような声がするのは幻聴？

「…嫌な気配がすると思えばやはり貴方ですか。」

ため息をつくスーツ。

「全く。」

…やっぱりか。
近づくにつれ、気配がどんどん強くなっていく。

スーツが毛嫌いするのはただひとつ。

スーツが死神の鎌を取り出したのも束の間、
次の瞬間には地面に
スーツの死神の鎌が突き刺さっていた。

「もう二度と会うことは
ないと思っていましたが…全く。」

スーツは死神の鎌をたたみながら降りてくる。

「今度は何を食い漁りに来たんです？悪魔風情が！」

スーツが地上に着いたとき、
私も丁度騒ぎの中心にたどり着いた。

『…やっぱりか。』

「悪…魔？」

「ただでさえ死神不足のこの御時世に
悪魔にこうも現れては、
今日も定時に上がれないじゃないですか。」

スーツはただただ文句を並べる。

…って！死神ってばらしてどうすんのさ！

「死…神…お前…！」

「い…いや。これはっ！」

…ヤバイ！ばれる…！

と、思ったそのとき。

「いーかげんにしろこのデコ助！
お前真顔で言うからギャグってわっかんねーよ！」

と、テント中に笑いが響く。

よかった。ノリのいい人たちで…

シエルもホッとした表情を浮かべる。

「こいつ来た初日からジョークがハジケててさぁ。魂がどーのとか言ってて
筋金入りのオカルトオタクなんだよ！」


貴：「…オカルト...！オタク...！」

私は耐えきれず笑いをこぼす。

「冗談では無いんですがね。」

私をを睨みながらそう言うスーツ。
その視線、グレルに向けてあげると喜ぶよ？
一石二鳥よ？

「紹介すんよ。今日入った新人で
こっちのちっこいのがスマイル。
でっかいのがブラック。
まぁ、ホープ同士、仲良くやれよ！」

「害獣と仲良くなぞまっぴらごめんです。」

そう言い、去るスーツ。

…これからやってける気がしないのは私だけ？

その死神、対談。→←その死神、入団。

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