心配 2 ページ25
俺の声に気付いた2人が来る。
2人は俺とモトキを見て驚きを隠せない表情を見せる。
そして今だに目を覚まさないモトキの名前を呼ぶ俺達。
シルクは少し冷静を取り戻したが、俺とマサイはどうしたらいいのか分からないまま。
その時、モトキが目を覚ました。
けど、俺達に気付いたモトキは何だか慌てていて、
誰!?
と言って怯えた顔をしてた。
……そんなモトキを見て、可愛いと思ってしまった俺は、最低なのかもしれない。
そんな事を思っているうちに、シルクがなだめて、俺はモトキをベッドに運んだ。
思っていた以上にモトキは軽くて驚いた。
本当に60Kgもあるのか!?
って思うくらい。
でも、ベッドに寝て少し落ち着いたモトキが発した言葉は、俺の思考を混乱させた。
「皆が、影に見えたから。3つの影にしか見えなくて、偽物だったらどうしよう…って。でも、ちゃんと本物だから、大丈夫だって。」
「そ、か……。」
力ない返事をしてしまった。
それってお前、目が見えてねぇじゃねぇか。
そんなツッコミさえも出来なくて。
また眠ってしまったモトキを、見つめる事しか出来なくて。
戻ってきたシルクとマサイにその事を言った。
すると2人も驚いてた。
ま、当たり前か。
とりあえずシルクとマサイには編集があるだろ?
と言って家に帰し、モトキが目覚めるまで1人で家事等の事を色々していた。
よく俺はできないタイプって思われガチだが、やれば出来るのだ。
久しぶりかもしれない。
こんなにもゲームをしない日は。
……今だに眠っているモトキ。
目が覚めた時に、もう一度問おう。
そんな事を考えながら、俺はモトキの枕元で眠ってしまった。
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作者名:姫風 心 | 作成日時:2017年3月21日 13時