お魚はどうしてすれ違う？ (ページ26)

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運命は、変わり始めた。 3 ページ26

マサイside

モトキ、大丈夫かな………。

そう思いながらシルクと帰り道を歩く。

シルクも同じ事を考えているのか、真剣な、思いつめたような表情で歩いていた。

その時、俺はシルクをかっこいい、と思ってしまった。

だって今俺の見ているシルクは、今まで見た中で1番真剣な顔で歩いていたから。

でもそれはモトキを思ってであって、俺じゃない。

………あれ？

何で今ちょっとモトキに嫉妬したんだよ。

俺が好きなのはモトキだったろ？

いや、本当に、モトキだったか………？

昔から確かにモトキの事は可愛くて仕方がなかった。

モトキを見ていると、自然と心が癒されて、ほんわかした。

でも、シルクは苦手だった。

俺はこいつとは一生友達になれなそうだな、なんて思ってたのに。

今じゃこんな関係になるとは。

違う、絶対に。

この感情は恋愛感情なんかじゃない。

そう、きっと違うはずなんだ。