【リボーン】異世界の傍観者来る！ [書き直し] (ページ16)

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十四話　居場所ページ16

呼び出しをされた後、応接室で暖かいお茶を飲む。

彼女は何を考えているのだろうか…

私が恭くんから離れたとして、彼女が恭くんに近づけるとは思えない。

でもなぜ私なのだろう。

つい最近まで知り合いでも無かった人を、自分のバイクに乗せるなんてことを彼はしない。

そんなことを考えていると、応接室の扉が開き彼が入ってくる。

「ねえねえ、ちょっといい」

「ダメ」

「あのさー」

「ダメって言ったでしょ」

私には何も聞こえていない。

「なんで一緒に居てくれるの？」

「一緒にいる気は無いけど」

「あ、はい」

相も変わらず塩対応ですな。

考える様子も見せないから、視線をしたに向ける。

「別に理由なんてない」

彼が不意にこぼしたセリフ。

顔を上げると、夕日を背にした彼がうつる。

理由もないのに一緒にいるということは、私が居てもいいのだと言ってくれているようで嬉しさ半分。

もし彼から離れたら、彼女がこの場所に着いてしまうのではないかという悲しさもある。

「...そっか」

「観察対象ではあるけどね」

「上げて落とすなら上げないで」

私からしたら、先に仲良くなった友人が他の人に取られてしまうのは少し嫉妬心もある。

私は精々彼を飽きさせないような行動を求められているのかと考えてしまう。

少し冷めてしまったお茶を飲む。

そう思うほどにここは居心地がいいんだ。

今の家は一人暮らしも同然でとても寂しい。

ここは私の居場所だ。

「譲る気はないよ」

誰にも