6 ページ6
-
「はいはい。喧嘩しなくてもちゃんとたくさんありますよ」
餌を置くと一匹ずつ猫達をなでる
“くるみ 〜今日も異変無し!
侵入者もいないし、回りにも幽霊とかはいなかったぞ!”
「ありがとね〜」
“くるみ !本殿でネズミをしとめたぞ!
今回はちゃんと外に連れ出して殺した!”
「偉いぞ!ちゃんと外でヤれたんだね」
「くるみ !儂は今日も周囲を散策したぞ〜」
「夜一さんは何時も散歩してるだけじゃないですか」
「何をいっている!儂が散策しているだけで大抵の化け物たちは退いていくのだぞ!」
「はいはいそうですか〜」
くるみ の特殊な力は他にもある
例えば触れた者の心を読むことが出来る
しかしこの黒猫、名前を夜一という
この猫は妖怪なのか人の言葉を理解し話すことができる
本人曰何千年も生きているからできる事らしく
くるみ が敬語を使っている唯一の猫である
猫又か?
「あ、夜一さんに聞きたいことが有るんですけど」
夜一「なんじゃ?いってみ」
ご飯を食べ終わり各々寛いでいる猫達
くるみ は夜一を膝の上に乗せてブラシをかける
「夜一さんってホロウ?って見たことありますか?」
夜一「なんじゃくるみ 、お主虚を見たのか?」
「いや、最近は全然見てないんですけど。
この前死神に会いまして」
夜一「なんじゃと!!!」
「おおおっ、ビックリした。どうしたんですか急に」
夜一「い、いや、よく、虚と遭遇して生きていたな。それに…その死神はどんなやつじゃった」
「えっと、黒髪の小さい女の子と派手なオレンジ髪の男の子でした
あ、二人とも私と同じ学校の生徒です」
夜一「ふぅ…そうか。嫌、儂はなんも知らん」
遂に接触してしまったか…
くるみ には関わらないようにと気をつけていたがいつの間にあやつらと
これは喜助に相談しておいた方がいいか
それにしても…
夜一「はにゃーーん気持ちがいいのぅ」
「ふふっ夜一さんってば本当にブラッシング好きですね」
夜一「お主のブラッシングさばきはピカ一じゃ」
「そんな事言ってくれるのは夜一さんだけですよ」
それもそうだ
普通心を読まれる等、奇妙な事が起こるのだからきみが悪いに決まっている
動物であってもそれは心地の良いものではない
夜一「ここは儂のいこいの場じゃ」
「ふふっありがとうございます
ブラッシング代とご飯代はちゃんと働いて下さいね!」
297人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:つき | 作成日時:2018年12月21日 19時