静かな悪夢【BLEACH】 (ページ50)

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白夜「、貴様…誰からその歩法を学んだ」

「はっ、言っても分からないよっ！！！」

何度も金属の当たる激しい音を鳴り響かせる
力で押されるくるみは白夜よりも早く動き常に視界の外側から攻撃を続けた

チャキッ

山田「っ、吉良さん！逃げて！！！」

「！？」

くるみと間合いを取った白夜は
刀を立てるようにもちくるみを睨む

白夜「散れ(ちれ)、千本桜(せんぼんざくら)」

ルキア「逃げろ！！！！！加藤！！！」

ブシュァ

「カハッ」

ルキアの声に弄月(ロウゲツ)を構えたのも虚しく
白夜の斬魄刀、千本桜(せんぼんざくら)がくるみの体を切り刻んだ

何が起きた？剣先が無くなったと思えば急に身体中を刻まれたっ

くそっ痛い…！

地面に倒れたくるみはギシギシと体を震わせながら弄月を掴み立ち上がろうと顔を上げる

しかしそれを白夜は許さなかった
後頭部を強く踏まれ地面に頬を押し付ける
目線だけ白夜を見上げれば冷酷な瞳がくるみを捕らえていた

手にもつ斬魄刀は形状を戻し今にも振り下ろそうとしていた

ルキア「っ、兄様もう、やめてください！！！」

山田「吉良さんっ！！！」

白夜「死ね」

ガシャンッ
大きな金属音と同時に強く体を引かれるくるみ
一瞬の出来事に目の焦点がボヤける

黒崎「おいおい、お前もボロボロじゃねーか

ルキア、助けに来たぜ」

「っ、ヒーローかよ…」

ルキア「ッ馬鹿者…礼など言わんぞ」

くるみの肩を抱きしめ刀を白夜に向けて立つのは黒崎だった

白夜「次から次へと…」

黒崎「よう、、あん時の仮を返してやるぜ」

「っ、よせ、黒崎！
夜一さんの言い付けを忘れたの！？
朽木は見つけたんだ、逃げるぞ」

ﾋﾟｸｯ

白夜「夜一…だと？」

「このっ、馬鹿者が！！！」

ヒュンと風が吹くと当時に一護は大量の血を吐き
突然現れた者に担がれた

「よる、いちさん…！」

白夜「久しく見ぬ顔だ…よもや死んだものと思っていたが
四楓院夜一」

夜一「…くるみ、何故逃げなかったのじゃ…？」

「弁明の余地もありません…」

白夜「その者をどうするつもりだ」

くるみと話す夜一に斬りかかる白夜の刀は空を切る

夜一「三日じゃ。三日でこやつをお主よりも強くする」

白夜「逃げられると思うのか」

一護を抱える夜一と白夜が同時に動く
振りかざす白夜の刀は残像を切る