静かな悪夢【BLEACH】 (ページ45)

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翌日

一日中走り続けたくるみは朝日が出るのと同時に
木々が広がる小高い丘で仮眠をとっていた

カンカンカンカンカンカッ

けたたましい警報にくるみは飛び起きる
高い木の上から隊士達がバラバラと建物から飛び出し空を指差しているのか見えた
くるみは丘におりると指を指されている方を見上げる

その瞬間何かが爆発しその破片は四つに分散し角四方に飛んで行った

「っ、夜一さんはどれだ！！！」

光が飛び散る先にくるみは夜一達と確信し一番近い光が落ちた場所に走った

「っ、くろ、さき？」

一護「あぁっ！？誰だ！？って加藤か？！！
生きてたか…はーーよかったぜ」

かけつけた場所には傷だらけの一護の姿があった
座り込んでる一護の隣には意識を失っている斑目の姿もあった

「あ、斑目三席と戦ったんだ…」

一護「何だ知り合いか？てか、何でお前も死覇装きてんだよ
それにそのサングラスにマスクってヤンキーかよお前
一瞬誰か解んなかったぜ」

「おい、黒崎私はお前より先輩だぞ
なんだその口の聞き方はぶん殴ぞ」

くるみは斑目の側に膝をついた

「私がこの一日ただ隠れていたとでも思ってんのか？
私は私が動きやすいように別行動をとる…
朽木はまだちゃんと生きてる
今は六番隊の牢獄にいるが直ぐに場所を移すはずだ」

一護「はっ、流石だな加藤様はよぉ

そいつの事頼んだぞ…

死神にも良い奴ってのはいるんだな」

「うん…そうだね
動けるならもう行って、
こんだけ派手に戦えば他の隊士もきっと直ぐにくる
ここは私に任せて」

一護「大丈夫なのか？…死ぬなよ」

「ふんっ自分の心配でもしてなさい。後で落ち合おう」

走り去る一護を見送るとくるみは斑目の肩揺らす

斑目「うっ、」

「目が覚めましたか斑目三席」

斑目「な、鈴っｸｯ」

「起き上がらないで下さい！凄い傷です…
すぐに四番隊を呼んで来ますから」

起き上がろうとする斑目の肩に手をおいて横にする

斑目「鈴、」

「っ、なんですか？」

斑目「お前旅禍の男を見たか？」

「…いえ、俺がここに来た時は既に斑目三席だけでした」

斑目「そうか…」

それだけ言うと斑目は目を閉じて息を吐いた
それを見るとくるみは急ぎ四番隊に走る

ザワッ

どれだけ霊圧の関知が苦手な私でも解る
このまがまがしく刺さるような鋭い霊圧は間違いなくあの男だ

「更木隊長、やちる様」

やちる「あ、キラリンだ～！」