検索窓
今日:13 hit、昨日:3 hit、合計:309,948 hit

36 ページ36

-


乱菊「まっいいけど。そんな事よりも今は非常事態宣言中よ?
平隊員でも斬魄刀は持ち歩いた方がいいんじゃないの?鈴」

「あ、の、自分は斬術が苦手で代わりに歩法を得意としていますので
力のない自分には逃げるのに刀が邪魔をしますので持ち歩いておりません」

乱菊「あらそう…確かに
変わった霊圧をしてるのね
それにしても十一番隊で歩法が得意なんて…」

ギクリ
音が聞こえてきそうなほどくるみ の体は硬直していた
死神でいう霊圧はくるみ にとっては神气
違和感を感じてしまうのは仕方の無い事だった


やちる「キラリン!剣ちゃんが待ってるからいくよ!」

「あ、はい。では失礼します松本さん」


乱菊「はいはい。じゃーね」


二人の背中を見送り乱菊は二人に聞こえないよう小さく言葉をこぼした


乱菊「松本、さん…ねぇ」





---




十一番隊舎

ほんの一時間前にいたはずの場所は先ほどとは打っ手かわっていた
一歩一歩やちるに案内されて隊舎をすすむ
歩いているうちに何人かの隊士とすれ違ったが
くるみ は挨拶をすることも忘れただひたすら呼吸をすることだけに集中していた



やちる「キラリン大丈夫?何か顔色悪いよ?」

「だ、い丈夫です…何か。空気重くないですか?」

ビリビリと肌を刺すような感覚にくるみ は額から流れる汗を拭った


隊長執務室の目の前でやちるがくるみ を止めた

辺りには人気はなくくるみ は扉に手を添え開けようとするが
まるで鉄の扉のように重いそれを開けることが出来なかった


「はあっ、ハァッ…ハッハッ…ぅ、」

やちる「ふふっ、何か剣ちゃん楽しそう!」

くるみ はとうとう扉を開けることなく膝をついた
やちるは肩からピョンっと降りると
くるみ が開けられなかった扉もいとも簡単に開けてみせた

ドッと強い衝撃を感じると更にくるみ の体は地面に押し潰されそうな感覚に手を床に付けた


何だこの感覚…
霊圧なの?あの時のアイツのよう
重く刺さる威圧にくるみ は立ち上がれぬまま浅い呼吸を繰り返す




「どうした、やちるが扉を開けてやったんだ
入ってこいよ」

「っっ!?」

ビリビリとした霊圧にくるみ の全身からは滝の様な汗が吹き出す

声の方を見れば逆光ではっきりと見えないが
そこには大きな男が座って此方を見ているのがわかった

「っ、し、失礼します」


やっとの思いで立ち上がり部屋の中にすすみ扉を締める

片方の目を眼帯で隠し独特な髪型の大男と目が合う

37→←35



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (75 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
297人がお気に入り
設定タグ:BLEACH , 原作 , 市丸ギン   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:つき | 作成日時:2018年12月21日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。