28 ページ28
-
「大丈夫ぅ?」
「ゴクッ」
「ねぇねぇさっきから一人で大丈夫?」
くるみ の目の前には逆さまに見えるピンクの髪の女の子がいた
女の子は屋根の上から頭だけだして物陰に隠れているくるみ の顔を覗きこんだ
「あ、の、こんにちは」
「うん!こんにちは!
で、こんな所で何してるの!?かくれんぼ?」
「ひぃっ!タンマ!たーーんま」
女の子を掴み口を閉じさせた
くるみ は小さな女の子を抱き抱えると小さく丸まった
「あ、の貴女も死神なの?」
「うん!私
「ひぃっ、草鹿!しーーー!!静かに!これあげるからだまって!!!」
くるみ は泣きそうになりながら
ポケットに入っていた非常食
チョコレートをやちるの口に突っ込んだ
やちる「
「ふぅ、死神にはこんな小さくて可愛い女の子もいるのか…」
やちる「えへへっ可愛い?」
膝を抱えてニコニコと笑うやちるにくるみ はほっと息を吐く
「とっても可愛い」
口の回りについたチョコレートを服の裾でぬぐいやちるの頭を数回撫でた
やちる「おねーちゃんもとってもとーーーっても可愛いよ!うん!キラキラしてて!
だからあだ名キラリンねっ」
「あ、あだ名?まぁいいけど
草鹿、私は急いでるからもう行くよ
この辺りは侵入者に皆警戒してるし、戦いになりかねないから
出来るだけ安全な所に…」
やちる「え?侵入者の
お互いしゃがみあい目線がほぼ同じでピシャリと動きを止めるとくるみ はプルプルと震え始めた
「えっ、と」
やちる「剣ちゃんがね!戦いたいって言ってたの!キラリンは強い?」
ドッと汗が吹き出す
まるであの男を目の前にしたかのような圧力にくるみ は呼吸を早めて膝をついた
やちる「キラリンは強い…?」
「はぁっ、くっ
私よりももっと強い奴…いるよ」
そうだ私よりもきっと強いあいつも絶対にここに来るはず
だから、私も私に出来る事しなきゃならないっ
やちる「そっか!わかった!」
ふっと霊圧がなくなるとまたニコニコと、わらったやちると目が会う
「草鹿?」
やちる「キラリンっ!」
「えっ、」
やちるはくるみ の服を掴むとひょいっと頭の上で持ち上げた
やちる「ちょっととばすよ〜」
「えっちょ、くさっ!!!!???」
297人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:つき | 作成日時:2018年12月21日 19時