静かな悪夢【BLEACH】 (ページ24)

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白神神社(しらがみじんじゃ)
本尊である弄月を本殿から抜き去ってしまったにも関わらず
神社は神聖な空気を濁していなかった

よかった…
何処も代わりない。幽霊もいない

本殿の柱に触れると
１０日前となにも変わらず
埃ひとつない綺麗なままだった

雨「あ、くるみさん」

「っ、雨。ここ、雨が掃除してくれたの？」

雑巾を持っている雨がおどおどしながらも首を縦にブンブンとふった
くるみはありがとうといって頭を撫でる

雨「あの、にわとりさんのお世話はジン太君がしてくれて、その、
塾の先生はﾃｯｻｲさんがやってて、」

「うん。浦原さんから聞いてるよ。
色々ありがとうね」

雨とくるみは家の方へ向かった
すると丁度ﾃｯｻｲと、ジン太がやって来た

ジン太「あっ、くるみ！やっと勉強部屋から出てきた！
引きこもりかよ！！」

ﾃｯｻｲ「こらこらジン太殿、先生かさんをつけなくては」

「ふっ、いいですよ。ジン太
色々ありがとうね、それから私が帰ってくるまで鶏の世話頼めるかな？」

ジン太の身長に合わせてしゃがみ
目線を合わせる
急に近くにきたくるみにジン太は少し照れながら頭をかいた

ジン太「ちゃ、ちゃんと帰って来て一番に俺に剣を教えろよ！」

「ｯﾌﾌわかった」

ジン太「お、おい！子供扱いするな！やめろ、」

力一杯頭を撫でると、本気で抵抗しないながらも
テレるジン太に心が暖かくなるのをかんじた
触れていても心の声は聞こえてこない
あえて、聞き取らなくてもジン太は嘘偽りなく
くるみの帰りをちゃんと待っているのだとわかる

「ﾃｯｻｲさんもありがとうございます…
白神神社をよろしくお願いたします」

ﾃｯｻｲ「…無事に帰って来て下さいね」

ドーーーーンッ

薄暗い空が急に明るくなり空を見上げた

「花火だ」

雨「近くでお祭りがあるみたいで」

ﾃｯｻｲ「黒崎殿達も行っているそうですぞ。くるみさんも行ってきたら、」

「いや、私はいいです…それよりは皆ご飯は食べた？
私が冷蔵庫の中身全部使ってとびきり美味しい料理つくるよ！」

ジン太「くってない！！俺腹減った～～！唐揚げ食べたい！！」

雨「にわとりさんのお世話、してるのに…ｶﾗｱｹﾞ…」

ﾃｯｻｲ「はっはっは。では、私もお手伝いしましょう」

このご飯が最後の晩餐なんかに絶対にならないように
ちゃんと待っててくれる人の元に帰れますように…