静かな悪夢【BLEACH】 (ページ22)

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夜一「お主は力は無いが反射神経が良い分早く走れる…」

「早くって…オリンピック選手でも目指せって？」

夜一「馬鹿者…儂と同じ土俵(どひょう)まで来てもらう」

くるみはようやく息を整え目の前に座る夜一を見る

「夜一さんと同じ土俵？」

夜一「そうじゃ、お主に儂が“歩方”を叩き込んでやる」

ほほう？と返しまた夜一を見れば
そこには褐色の綺麗な足が二本あった

くるみは、は？と思いながら
綺麗に伸びる足をたどり上を見上げた

夜一「瞬神(しゅんしん)夜一直々にお主に舜歩を叩き込む」

「…、え？え？？？？だっ、まっ！？
夜一さん！？！？

てか裸！！！！」

夜一「なんじゃ、別に良いだろう女同士なんじゃから
猫の姿が長いとどうにも服が窮屈でな」

「黒崎達に見られたらどうするんですか！？！？此方が恥ずかしい！」

褐色の肉つきの良い女性
名を夜一、姓は四楓院(しほういん)
それが本来の彼女の姿である

「と言うか夜一さん女だったんですね
てっきり雄かと…」

夜一「性別なんてどっちでも対して変わらん。きにるすな」

くるみはどうなってるんだとペタペタと夜一に触れる

「あれ？」

夜一「どうしたのじゃ？
あまりの麗しさに驚いたか？
普段のフワフワかつ艶々な毛並みにも比毛を取らないこの褐色のは、」

「声が聴こえて来ないんです」

夜一「心の声か？」

「はい。普段なら聴かないように注意しないと嫌でも聞こえて来るのに…」

夜一「ふむ。お主が弄月と同調し弄月の力を自身でコントロール出来れば聴こえて来ぬのかもな」

便利なものだと感心しているいるのもつかの間夜一が目の前から消えた

「え、夜一さん！？」

夜一「ここじゃ」

声のする方へ振り向けば夜一は50㍍程離れた岩場に立っていた

「いつの間に！？瞬間移動！！」

夜一「瞬間移動ではない、これが
“舜歩”じゃ」

「しゅん、ぽ」

夜一「今から8日全ての時間をこの舜歩の会得に誠心誠意打ち込め」

「そんな、人間にそんな事出来るわけ…」

死神の使う舜歩は霊圧をもってして出来る見技である
人間であるくるみにそれが出来る可能性は低い

夜一「くるみ …お主からは我ら死神と同じような霊力を感じる
その力を使いこなせば必ず出来るはずじゃ」

感じるって私自信は全く感じないし
夜一さんや、黒崎から感じる
ピリピリしたこの気の、事なのか…