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空座町、桜橋自然公園
線路を見下ろす高台に造られたこの公園は井上織姫のお気に入りの場所だ
その公園のベンチにくるみと平子が並んで座っていた
井上「加藤さーーん!」
井上が手を大きく降りながらやってくるのか見えると二人も立ち上がり手を振り替えす
井上「あれ!!平子くんも一緒なの!?」
平子「よう!元気そうやなぁ織姫ちゃん」
井上「うん、元気もりもりだよ!平子くんも元気そうだね!」
走ってきて上がった息を整えながら返事を返した井上に、くるみはとりあえず座ろうと言ってくるみを中央にベンチに腰をおろす
「急に呼び出したりしてごめんね
店の方はどう?相変わらず忙しいの?」
井上「全然大丈夫です!加藤さんからのお呼びだしなら例え尸魂界でも虚圏でもっ…!
なんっちゃって
お店は毎日大盛況です!」
井上は現在、ABCookieと言うパンとケーキの店で正社員として働いている
三年生の夏以降から働いていたバイト先にそのまま就職したのだ
井上「乱菊さんと砕蜂さんもよく買いにきてくれるんですよ!」
「乱菊さんはわかるけど…砕蜂も?」
平子「夜一の使い走りやないか?」
そうかも、とくるみは砕蜂をあわれに思いつつ納得した
井上「それで、今日はどうしたの?平子君も一緒だし…」
「実はね?昨日ようやく入籍したの私達」
井上「はっ、はわぁぁぁぁ!そ、そうなんですね!!おめでとうございます!!入籍!!
入籍…?あれ、じゃぁ今まではまだ夫婦じゃなかったってこと…?
いや、いや、もうお子さんもいるのに…」
「随分と順番が前後しちゃってね
まぁそういうことなんだよ」
平子「ま、バタバタしてたししゃーないわ!
それに、正式に入籍したってだけで特になんも変わらんからなぁ」
「そうだね。ただ…」
くるみは少しだけ頬を赤くして背中をピンと伸ばして井上の方を向く
井上もつられて背筋を伸ばすしごくりと喉を鳴らしてくるみの言葉をまった
「あ、あのね…その」
井上「は、はい!」
「私、平子くるみになったの!」
井上「えっ、あ、はい!そうですよね!
平子君の奥さんですもんね!そりゃ、平子さんになりますよね!」
「〜っ、だから!これからは名前で呼んでくれないかな…織姫」
井上「はっ、はぅっっつ!!!!???」
頬をポリポリとかきなから目を反らすくるみに井上は胸を押さえて苦しそうに体を丸めた
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月。(プロフ) - yuiさん» ありがとうございます!とても嬉しいです。のんびりお付き合い頂けたら幸いです (2019年12月11日 5時) (レス) id: b5561693cb (このIDを非表示/違反報告)
yui - 月。さん» 面白いですね!これからも頑張ってください!!!応援します☆ (2019年12月11日 0時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)
靜藍(プロフ) - そんな!不愉快じゃないですよ!たまたま気付いただけなので…むしろ、読み返しているだけすごいと思います!家電とか贈り物がすごいですね!主人公さん、本当にたくさんの人に愛されてますね(*´`*) (2019年12月7日 1時) (レス) id: 114c5f5474 (このIDを非表示/違反報告)
月。(プロフ) - 靜藍さん» たまに読み返してミスを探してますが、良く見落とします。不愉快な思いをさせてすみません。直ぐに直させていただきます。 (2019年12月7日 0時) (レス) id: b5561693cb (このIDを非表示/違反報告)
靜藍(プロフ) - いえいえ!自分でまちがえたところって、気づきにくいですよね。私もテストとか、見直ししているのに、毎回簡単なところで間違えたりしてます(笑)(25の、「〜平子性を…」のところ"姓"ではないでしょうか?) (2019年12月6日 22時) (レス) id: 114c5f5474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月。 | 作成日時:2019年11月26日 23時