月のお姫様【BLEACH】

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乱菊「随分大きくなってきたわね〜」

「本当ですよ〜最近は腰が痛くて痛くて…」


滅却師との戦争から半年が過ぎた
くるみの腹は遠目にみても大きくふくれて見えることが分かる


「最近はバタバタ中で暴れるんですよ
きっと、元気な子が産まれてくると思います」

ルキア「そ、そうなのか！？この中で暴れるとは…痛くはないのか？」

「痛くないよ。寝てるときに蹴られてるビックリして起きたりするけど」

七緒「体調は大丈夫なんですか？
いい加減産休に入った方が良いんじゃないですか？」

雛森「そうですよ加藤さん。
平子隊長が最近凄くそわそわしててこっちまで緊張してきちゃうんですから」



つかの間の休息たまたま集まった女性死神達はくるみを中心に談話が弾んでいた


「雛森副隊長、そんなに改まらなくて良いですよ。敬語も崩して貰ってもかまいませんし
隊長にはなりましたけど、死神生も年齢も私の方が後輩ですし」

雛森「そ、そんな！隊長にそんな失礼な事、」

乱菊「あ〜ら、うちの隊長には敬語使わないくせに〜」

七緒「乱菊さんはもう少し敬意を払った方が良いと思いますけど」

乱菊「え〜だって隊長よっ？
あんな小さくて可愛い隊長よ〜？」

ルキア「身長は関係無い思いますが…」

乱菊「あんたもかったいのよ！
同じ副隊長でしょうが！」


ルキアの背中をバシバシと叩いてわははっと笑う松本に痛いと小さくてこぼすルキア

くるみは話しやすいように話してくださいと、更にいった

雛森「だ、だったら、くるみさん、も…気さくに話してほしいな」

「ふふっ、そんなに照れなくても良いのに」


にこりと笑うくるみはたかが二十歳そこそこの、
女性と言うには熟しきれていない少女だが
どことなく落ち着きがあり、パラリとまった髪を耳に掛けるありきれた所作だというのに
とても美しく見えて雛森だけでなく
七緒や、ルキア迄もが頬を染めた

乱菊「あんたった罪作りな女ね〜」

「何ですか藪から棒に」

乱菊「そう言う所よ」

「え？」

七緒「それにしても、仕事と家事と…随分と忙しいんじゃないんですか？」

「いやそれが、出産祝い〜って夜一さんと浦原さんがお屋敷に現世の最新家電取り付けてくれました！」

洗濯機は乾燥機付きで、コンロはIHで掃除が楽チンで、換気扇は自動洗浄です
しかも、ルンバがいるので広い屋敷は何時ものピカピカなんですよ！
とくるみは指折り、自宅の最新家電を熱く語りだした

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