月のお姫様【BLEACH】

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白夜「隊長二人が住まう家だ、みすぼらしいのでは格がつかぬ
それに、もうすぐ産まれる子の為だ」

「み、みすぼらしいって…白神神社の事言ってたら殴りますよ？」


尸魂界では子供を生むと言うことはそう多くはない
霊力のある死神ならば少なからずはあるが、人間の様な繁栄はない

うってかわって、貴族となると血統を絶やさぬ様、婚姻も出生もある
くるみは四大貴族である朽木家にお世話になり出産することが決まっていた


白夜「家が要らぬと言うので有れば我が屋敷に住まうといい
初めての出産に戸惑うことも多いだろう
屋敷の者が助けとなる」

「うっ、朽木家に住まう隊長二人ってどんな構図だ…」


初めての出産、子育てに不安が無いとは言えない
んーっと頭をひねらせて悶々と考える


恋次「ま、くれるって言うなら貰っとけよ
建っちまったもんを今更どうすることも出来ねーだろ？」

「それは、そうだけど…家だよ？
しかも場所が六番区東橋！！
お貴族様が住まう一等地にだよ？一体どれだけのお金が…」

白夜「五番隊、八番隊と間にあるのだから利便性は十分だと思うが？
それに、金の事なら案ずるな、たいした額ではない
半分は四楓院夜一が無理やり出してきた」

「えっ！？夜一さんが……もぉ…二人してこう言うときだけは意気投合するんだから」


後で夜一さんの所にも行かなくてはと肩の力を抜いて白夜に深く頭を下げた


「ありがとうございます。白夜さん
本当に何から何まで」

白夜「…くるみが幸せになるので有ればこれぐらいの事、何の苦でも手までもない」

「白夜さん…」


くるみと白夜が見つめあい微笑う美男美女の光景はまさに目の保養ともいえる
二人を包む甘い空気にその場に居合わせた恋次はいてもたってもいられなくなり
大きな声をあげた


恋次「いやいやいやい！あんたらたまにそうやって良い雰囲気になってますけどやめてもらえます！？！？」

「あ、恋次いたの？」

恋次「いただろう！！！」


隊長のあんな優しい顔をルキアの前でも見たことねぇよ！！
てか、やっぱり隊長ってくるみのこと…いやいやいやいや！ありえん、そうであっても口にだしたらいけねぇやつだ！！！

独り言頭を抱え血相を変えている恋次にくるみは一体どうしたんだと小首を傾げた


「あ〜こりゃ、白夜さんが結婚するときは一体何を捧げたら良いのやらですよ
真子にもお礼にこさせてないと」

白夜「案ずるな、予定は無い」

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