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「この音色は…あぁここは三番隊か」
寒々しい空のした、何処からと
心落ち着く優しい音色にくるみは足を止めた
無惨にも崩れ落ちている三番隊の門は未だに手付かずのまま今にも崩れ落ちそうだった
「三番隊も随分と派手にやられたもんだ」
壊れそうな門を潜り抜け音の方へと足を運ぶ
ボロボロの隊舎とはうってかわって
そこには生き生きと走り回る隊士たちがいた
無惨な光景にも見えるそこでは
誰もがにこやかにわらい活気で溢れている
「三番隊ってこんなに活気のある隊だっけ？」
吉良「随分ないいようだね？くるみくん」
「うわっ！！吉良さん！？」
背後に立つのは何時もと代わらす困ったように眉をハの字によせてため息をつく吉良だった
その表情は何時にもまして暗く見える
「お、驚いた…吉良さんは相変わらずですね」
吉良「どういう意味だい」
くるみはあははっと笑ってごまかすと
耳に届いていた心地のいいメロディーが止まった
楼十郎「あ、くるみ！君は鼻がいいね」
「やっぱりローズのバイオリンだったんだね
そこは、耳がいいじゃないの？」
壊れて埃まみれの隊舎からひょこっと現れてバイオリン片手に手を振っている上機嫌の楼十郎と引き換えに吉良はまた大きくため息をついた
吉良「隊長。いい加減業務に戻らないと他の隊の方に叱られますよ」
楼十郎「そう固いこと言うなよイズル
忙しい中にも休息は必要な事だよ？」
「休憩中なの？それにしたって何でこんなにボロボロの隊舎で…
他の棟はもう少しましでしょ？」
楼十郎「あぁ、そうだね。他の棟はここよりも幾分かましだけど、今日はここがいいのさ」
「今日は？」
楼十郎の言葉にくるみは首をかしげて吉良の方を振り向けば
吉良はまた大きくため息をついていた
さぁ此方へおいでと手招きされくるみと吉良はボロボロの隊舎へと向かう
そして、くるみは直ぐにあぁ、そう言う事かと理解した
そこには綺麗に並ぶオレンジ色のカーテンが見えた
楼十郎「ずっとこのままほおって置いたら折角の干し柿が腐ってしまうからね」
「もう、そんな時期だったんだね」
今では三番隊の名物となっている干し柿
ここにいる隊士たちが作って干していたのだろう
綺麗な干し柿は一粒ずつ丁寧に収穫され
他の隊にもお裾分けと複数の大皿に取り分けられていた
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月。(プロフ) - yuiさん» ありがとうございます！とても嬉しいです。のんびりお付き合い頂けたら幸いです (2019年12月11日 5時) (
レス) id: b5561693cb (このIDを非表示/違反報告)
yui - 月。さん» 面白いですね！これからも頑張ってください！！！応援します☆ (2019年12月11日 0時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)
靜藍(プロフ) - そんな！不愉快じゃないですよ！たまたま気付いただけなので…むしろ、読み返しているだけすごいと思います！家電とか贈り物がすごいですね！主人公さん、本当にたくさんの人に愛されてますね(*´｀*) (2019年12月7日 1時) (レス) id: 114c5f5474 (このIDを非表示/違反報告)
月。(プロフ) - 靜藍さん» たまに読み返してミスを探してますが、良く見落とします。不愉快な思いをさせてすみません。直ぐに直させていただきます。 (2019年12月7日 0時) (レス) id: b5561693cb (このIDを非表示/違反報告)
靜藍(プロフ) - いえいえ！自分でまちがえたところって、気づきにくいですよね。私もテストとか、見直ししているのに、毎回簡単なところで間違えたりしてます(笑)(25の、「〜平子性を…」のところ"姓"ではないでしょうか？) (2019年12月6日 22時) (レス) id: 114c5f5474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月。 | 作成日時：2019年11月26日 23時
