月に願いよ【BLEACH】 (ページ8)

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館花「ぐぁっっ…！！」

無数の槍に撃たれ当たりは血の海だ

館花は雨音で放たれた攻撃を防ごうと男の方へ盾を立てたが
まるで薄っぺらい紙を貫通するかのように
軽々と雨音を貫通して館花やその回りにいた怪我人や
刀を構えていた教師達もその場に倒れた

くそっ…強すぎる…
こいつ、仲間ともども殺しやがった…

ｺﾞｰﾙﾄﾞ「あ？全員殺すつもりでやったが…
結構残ってやがるな？」

館花「貴様っ…」

ｺﾞｰﾙﾄﾞ「お前の力？」

男は雨音を蹴り飛ばし地面に倒れ混む館花の前に立ち強く頭を踏みつける

ｺﾞｰﾙﾄﾞ「その辺で転がってる死神なんかよりよっぽどいいなお前」

館花「っ、お前らは…何者だっ！！」

ｺﾞｰﾙﾄﾞ「俺の名前はゴールド。滅却師だ
まぁ、知ったところでお前も死ぬんだけどなっせめてものたむけだ！」

ゴールドは手をかざして一本の矢を館花に向かって放つ

館花は襲いくるであろう攻撃に目を強く結ぶ

くそっ！！！誰かっ！！！！

ｺﾞｰﾙﾄﾞ「っ！？」

「死ねっ！！！」

金属のぶつかり合う音と共に頭にあった重みが消える

そして、懐かしくも聞きなれた声に頭を上げた

館花「っ、くるみ …！」

「薫っ！よかった…生きてる…っ」

黒々しい死覇装が彼女の濡れたような黒髪によく似合う

館花はくるみを見て涙を流しながら思う

ｺﾞｰﾙﾄﾞ「あぁ？あっ！お前！！！加藤くるみか！？！？」

「何？私の事知ってるの？」

ｺﾞｰﾙﾄﾞ「あぁ知ってるぜ？俺はついてるぜ」

くるみは辺りを見渡した
想像以上に酷い現状に弄月を握る手に力がこもる

もっと早く来ていれば…

館花「くるみ、きおつけてね…こいつの攻撃は無数の武器を放つ」

「そう…飛び道具にたけてるわけだ
滅却師って奴は」

当たりに倒れている死神や学生を見ればまだ生きの有るものもいる

「薫、立てる？息のある人の治療を」

館花「っ、うんっ、任せて」

館花はフラフラと立ち上がり蹴り飛ばされた雨音をもう一度掴み地面に刺した
あれが薫の斬魄刀…
傘の中の雨は治癒の雨か

ｺﾞｰﾙﾄﾞ「おいおい。さっきから無視か？」

「何が目的で尸魂界に来た」

ｺﾞｰﾙﾄﾞ「お前がそれを知る必要は無いっ！ここで死ね！！」

ｺﾞｰﾙﾄﾞから放たれた無数の槍や弓を凪ぎ払いながら大きく弄月を振り落とす