月に願いよ【BLEACH】 (ページ50)

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「なら、他の死神も戦闘を止めさせてここに…」

浦原「今の時点じゃそもそも打ち上げのエネルギー自体が足りて…」

夜一「以外じゃのぉ…まさかここにくるみ迄おるとは」

浦原の言葉を遮って現れた夜一
くるみはその言葉にビクッと体を強ばらせる

浦原「…お帰んなさい夜一さん。首尾は？」

ジャラリとマントから多くの瓶を見せつける
浦原は流石と軽快に返事をする

夜一が持つ瓶の中には
二つの世界を繋げるほどの膨大なエネルギーがつまっている
それは尸魂界、現世に現れたのは時空を歪
めていたモノで

夜一だけではなく現世ではひよ里達がそのエネルギーを集めていた

浦原「さて…はじめましょうか…
霊王宮旅行の仕度ッス」

夜一「くるみ …お主はどうするのだ」

黒崎「どうするって…何だよ！お前石田を、ぶん殴るって…」

建物の外からは未だ痛いほど伝わってくる霊圧同士のぶつかり合い
皆さっきの爆風で散り散りになって闘ってる
ここに滅却師の兵士がこれだけいると言うことは上に行ったのは先ほど陛下と呼ばれる男と共にあの場に居た三人のだけなのだろうか
くるみは拳強く握り決意した様に口を開いた

「ごめん…私一緒にいけない」

黒崎「はぁ！？何言ってんだよ！」

「私は！

黒崎の仲間だよ。井上も茶渡も…
勿論石田の事も仲間だと思ってる

だけど」

くるみは胸の前でぎゅっと死覇装を握りしめて
スッと息を整える

「私は護廷十三隊十一番隊四席だから」

井上「加藤さん…」

「今、瀞霊廷はめちゃくちゃだ…
更木隊長は瀕死状態だし、やちるは姿が見えなくなってて
弓親と一角は今も滅却師と闘ってる…

石田の事ぶん殴りたいけど
私は…皆の事を守りたい」

夜一「よく言った！それでこそ儂の弟子じゃな！わっはっはっはっ！！」

「うおっ！」

夜一の豊満な胸に抱き寄せら息が苦しいともがくが夜一の腕の力は緩むことがない

夜一「心配せずとも良い。石田の事は儂らに任せろ…
お前はここを守れ」

「っ！夜一さん…」

くるみの何処かスッキリとした表情にその場にいる誰もがこれ以上の言葉を追及しなかった

「必ず生きてまた会おう」

黒崎「あたりめーだ」

背中越しにニコッと笑ってくるみはその場から走って消えた

井上「何だか…加藤さんが遠い人になっちゃった見たいで何だか寂しいな」

茶渡「…井上、仕方ないさ。彼女は護廷十三隊の死神だからな」

夜一「ふっ、まだまだ子供と思っていたが随分と育ったものじゃ…」