真夏の太陽【BLEACH】

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痣城「それは、私に交渉しているつもりなのか？
卍解をすれば自分にもそれなりの代償が有る事も私は知っている
今ここで疲弊するのはお前にとっても避けたい事ではないのか？」


そんな事まで知ってるのか
この男の言うとおり

私の斬魄刀の卍解にはそれなりの代償がある

能力の範囲は半径50メートル程度の円球内
ありとあらゆる力の無効化する事が出来る
しかしそれは敵味方は関係がなく発動される能力である

そして、一度卍解をすると霊圧や体力
身体の傷一つさえも完璧に完治するまでは眠り続けてしまう事

最大の弱点は卍解を発動した瞬間から睡魔がくるみを襲うという事だ

卍解を解いた瞬間無防備になるこの力は
使い処を誤れば死に直結しかねない
ましてやまだ誰一人としてこの、卍解の能力を知らないのだ





痣城「…そう睨まなくても私はお前の敵ではない

お前は黙っていろ」

「…？敵だって言ってるだろ」

痣城「我らの敵は虚と他ならない筈だ

消えろ」

痣城は言葉の端々で、くるみではない誰に声を掛けている様な素振りを見せる

「さっきから、誰と話してんだ！
虚？そんな事はわかってるんだよ！！
死神としてじゃない
十一番隊の隊士として私はお前を敵と判断してるだけだ！！！」

痣城「…私には理解できない」

「理解なんて出来るわけねーだろ！いいから大人しく捕まれ！！

朧月(おぼろづき)！」

痣城「ハァいい加減にしろ…お前は黙っていろ」

「さっきから何なんだよお前！誰と話してるんだ」


朧月(おぼろづき)
弄月の始解の技の一つ姿を消す能力だ
姿所か霊圧さえも完全に消え失せる




どんな力かしらないけど見えない敵からの攻撃をどうやって避ける！！


くるみは弄月で再び痣城の背後から斬りかるが
すっと振り向いた痣城と目が合う


「なっ！！何故！！」



痣城「姿が見えなくなった所で私の中に入る事は変わらない」

「グアッ！！！」


くるみはまた見えない何かに身体を切り裂かれた

距離をとり直ぐに痣城の方に目を向けるが
そこには痣城はいなかった



「っ、何が…どうなってるんだよ…」


見えない敵でもいるって言うのか…
いやまて、さっきからこいつは誰かに、声を…



≒




総隊長「事態は火急である！」


ダン、と杖の先を床に押し付け総隊長の轟然たる声を隊舎内に響かせた


そこに集まるのは
緊急召集を受けた隊長達

まだ集まっていない更木や、涅を待つ時間も惜しいとばかりに総隊長は
隊首会を開始する

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