真夏の太陽【BLEACH】

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藍染「買いかぶりではないかな？
‘無間’にいながら瀞霊廷の全てを見透かし、私の鏡花水月の幻術すら通じないであろう男に
今更教えられる事等無いと思うが」

痣城「私が聞きたいのは、瀞霊廷の外の知識についてだ
無礼を承知で言うならば、君が黒崎一護に敗北するのは以外だった
それについても尋ねる事になるだろう」

すると暗闇に駆けていった女が痣城の背後から現れ
首筋に艶かしく腕を絡ませつつ笑う


「キヒッ！あんた
‘藍染の進撃は零番隊に止められて終わりだ’
なーんて大真面目な顔で予想してたよね！
結局零番隊までいかなかったじゃん藍染！
予想外れちゃって恥ずかしいでしょ？
ねぇねぇ、感想教えてよ感そ…ｳﾋﾋｯ？！」

女は痣城によって前方に投げ飛ばされ藍染の隣の床に叩きつけられた
藍染は横に倒れた女ではなく目の前床に視線を落として
クツクツと笑いながら言った


藍染「敗北か。当時の自分の心の乱れようを思い出すと、あれはあれで
有意義な経験だったと首肯できる
君も一度味わってみるといい」

痣城「敗北が有意義という感覚は
私には理解できない」


いくつかの問いを投げ掛けられその答えを全て聞き終えた痣城剣八は藍染の前から姿を消した


まるで闇の中に溶け込むように
ゆっくりとその身を空気に拡散させたのだ

シルバーやｻﾞｴﾙｱﾎﾟﾛの姿をした旅禍と全く同じ消え方をして








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あの事件から１日
侵入者を発見する事は出来なかった

ｻﾞｴﾙｱﾎﾟﾛ、シルバー、瀞霊廷の外で発見された100人もの子供の破面
一斉に尸魂界に侵入して来たと思えばあっさりと消えていった

一角と弓親が遭遇した子供の破面から聞いた情報によれば瀞霊廷内に繋がる

‘糸’があると言っていた

くるみの詳言やｻﾞｴﾙｱﾎﾟﾛと対話した技術開発局の研究員話は直ぐに各隊長達に広まっていた




その頃くるみは瀞霊廷内の警備に回っている


「現世でよく見かけられていた筈なのに何で瀞霊廷？
と言うかどうやってこの中に入って…」


目の前に現れたのは貴族風な見た目の死神
薄く開いた目はくるみを捕らえていた

「…貴方…何者ですか？」


くるみは静かに斬魄刀に手を添える
目の前の男は死覇装に隊長羽織という見慣れた姿をしていた

しかし、その形が見慣れているだけで
この男が隊長羽織を着ている事にくるみは疑問を浮かべる


痣城「お前には選択する機会をやろう」

「…質問してるのは此方何ですけど」


警戒しながら男の言葉に傾ける

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