真夏の太陽【BLEACH】

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くるみはまだ死神なったばかりだ
直ぐに席官になっただけでも異例である

平子が自分の隊に引き入れようとする理由は副隊長にする

という物ではない

卍解の力を聞きその反動を知った平子は少しでも自分の近くのみで戦闘になるようにと考えたのだ

「いい加減にしてよねハゲ」

平子「きぃぃ！俺はくるみの心配をしてるっちゅうに！！！
一週間を寝こけてたくせに！！」

弓親「まぁまぁ平子隊長…
僕としてもくるみが抜けるなんて考えられませんよ
くるみはもう、立派な更木隊なんですから」


その言葉にくるみの広角はニヤリとつり上がった


そうだ、私の’隊長は隊長’だけだ



その表情を見て平子ははぁと大きなため息をつく
そして、ごそごそと懐をあさり
ほいっとくるみにある物を投げた


「うっわぁ！何、何！？…ってこれ…

なに？」

平子「アホか！見ればわかるやろ！伝令神器や」


くるみは手におさまる真っ黒い液晶の様なものを見る


「え？これが？」

平子「なんや、新しいモデルなんやと
現世でも今はそんなんやろ」

「いや、

私、公衆電話と黒電話しか
使ったことないんだけど…

これ、ボタンがないよ？」

弓親「ぷっ、今時の現世で黒電話ってまだあるんだ」

平子「はぁん？おまっ、最近まで女子高校生やったやろ！？なんでスマホしらんねん！」

「うっ、うるさいな！

連絡…とる人なんて…ずっといなかったし」


くるみは口を膨らませて
見るからに不機嫌そうな顔をして平子を睨む


平子「ぷっなんやねんよっぽど俺の方が現代人やわ」

「うるさいハゲ」

平子「おまえなっ！！！ハゲハゲうるさいねん！
そんなハゲっていう方がハゲんねんぞ！」

「あーうるさいうるさい！
で、これ、どうやって使うの？」


くるみは平子を無視して弓親と真っ黒い液晶を覗きこんだ


画面をおぼつかない手つきでさわり
液晶にうつるアイコンをポチポチとふれる

平子「ちゃんと俺の連絡先は入れておいたで」

連絡帳の001番には‘真子♥️’と名前が入っていた


「何かってにはーとなんてつけてんのキモい」

平子「ええやろが！分かりやすくて」

くるみはどうやって変えるんだ？と画面を操作する


平子「何かあったら直ぐに連絡すんねんで」

「…ありがと」


くるみは一瞬だけ平子を見る
少しだけ頬を赤くして直ぐに画面に目線を戻し
その後休憩が終わるまで伝令神器を眺め続けていた

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