真夏の太陽【BLEACH】

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ｼﾙﾊﾞｰ「観音寺さん…僕…」



自分を手に入れる事が出来ました

貴方のお陰です

観音寺さん

貴方が…僕を救ってくれました



そう声を紡ぎ観音寺に笑いかけるつもりだった

だがその瞬間ｼﾙﾊﾞｰの両腕と四本の蜘蛛の足に衝撃が走る



ｼﾙﾊﾞｰ「…っ！！あ、ア"ァア"ア"ッ！」



悲痛な叫び声に観音寺は、一瞬何が起こったのかと目を見開いた


「離れろ！観音寺！！」



ｼﾙﾊﾞｰの腕と蜘蛛の足には観音寺の後ろから飛来した無数の刀が突き立てられ
ｼﾙﾊﾞｰは上半身を壁に縫い付けられた

くるみは観音寺を後ろに投げると
刀が飛んできた方に弄月をかざした


「どうしてお前がここにいる！！！
痣城！！！」

痣城「知れた事」



まさか、更木隊長が負けた？
痣城が通り抜けてきたｶﾞﾙｶﾞﾝﾀの亀裂はゆっくりと塞がった

本来死神にｶﾞﾙｶﾞﾝﾀを開き行き来する事は不可能だ

そうなると安否の前に更木はｶﾞﾙｶﾞﾝﾀに閉じ込められた事になる
早く瀞霊廷にｶﾞﾝｶﾞﾝﾀの入り口を開けて貰わないと…更木隊長が心配だ

だか、ここでｼﾙﾊﾞｰを奪われるわけにはいかない


くるみはｼﾙﾊﾞｰを庇うように壁の前に立ち痣城と向かい合う



「更木隊長とやって来たんでしょ？
そんなぼろぼろでもまだ諦めないんだ
中々根性あるんだね？ひょろっこい優男が」

痣城「そこ破面を渡せ」

「させるかよっ！」


くるみは高く飛び上がり痣城に切り込んだ
しかし痣城を斬る事なく弄月は空を裂いた
そして次の瞬間くるみの右足を内側から刀が生えたよに深く切り裂いた



「ぐぁっっっっ！」

観音寺「ブラック！！！！」



くそっ、だから何なんだよこの力は！
足の内側から刃が…！！


くるみは弄月を振りかざし自分で右足を斬った

すると足から生えていた刀が消える




痣城「なるほど…自分で自分を攻撃し雨露柘榴の力を無効化したのか…だが…」

「っ！アァァァァッ！！！」


ふらふらと立ち上がった瞬間今度は左足を切り裂かれる
くるみは痛みに体を支える事が出来ずにコンクリートの地面に倒れた



「くそっ！！」

観音寺「やめるんだ！ブラック！！
こんな傷で立ち上がろうとすれば血が更にあふれ出てしまう！」

痣城「使い道がある。加藤くるみ
君を殺す事はしない
いくら君が速かろうが、こうなってしまえば手も足も出まい」


強く睨み付けるくるみは痛みに汗がとまらない
斬れない相手とどう戦ったらいいんだと頭をひねらせる

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