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プツリ
くるみが追っていたはずの霊圧が
まるでテレビの電源を落としたかの様に
突然消えた
「…え?」
走っていた足を止める
もとより死神であるくるみが軽々と移動する事が出来るような場所ではない
ここは虚の通り道
次元の違う空間の中くるみは一人予想外の展開に頭を悩ました
「くそっ、一体何処に…
途中からシルバー達の霊圧も消えたし…」
くるみ…
「弄月!?」
ここは死神で言うところの段界
ここで道を誤れ取り返しのつかない事になる
弄月からくるみに問いかける
現世に出るのだ
「えっそんな事出来るの?」
すぐに開く
弄月の声が頭に直接響く
くるみは大きく弄月を振りかざすとガルガンタを切り裂いた
「っ、空座町っ!」
空間の切れ間から飛び出したくるみ
その切れ間は空座町の空に繋がった
振り替えれば既にその亀裂は塞がり何にも無い空へと戻り
くるみは近くに感じる霊圧の元に走り出す
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「はぁハァッ、生きてた…
シルバーは…いないの?」
観音寺「おぉっ!カラクラブラック!ユーも無事だったか!」
廃病院の屋上
観音寺は車から降りて困ったように腕を組んで落ち着きなく右往左往していた
その体に怪我はなく
シルバーが観音寺だけを逃がした事が分かる
観音寺「大変なのだ!カラクラ
「取り残したんじゃない…
貴方だけを逃がしたんだよ」
その言葉に観音寺は悔しそうに唇をかんだ
「っ、あれは」
観音寺の直ぐ後ろにまたも空間に亀裂がはいる
くるみはシエンか、痣城か、更木か
頭の中で危険信号を鳴らしながら弄月を構える
その亀裂が開くとそこにいる者の霊圧が流れ出た
観音寺「なっ!?」
暗闇の中から白と赤の入り交じったボロボロの影が倒れ込んだ
背中に四本の蜘蛛足を生やしたシルバーだときずくと観音寺は慌てて体を支えた
シルバ「っ…おや…観音寺さん…とくるみ様…」
観音寺「おぉ!無事か!しっかりするのだ
今医者に!」
シルバー「ははっどうやってお医者様に見せるのですか?
大丈夫です…今、自己修復を…しますので」
シルバーはふらふらと階段横の壁に寄りかかった
「まさか、シエンと戦ったの?」
シルバー「ええまぁ…ぼろぼろになっちゃいましたけど…本当この姿は美しくないですよね
嫌いなんですよ…この姿」
ゆっくりと傷を直すシルバーは
恥ずかしそうに目を伏せながら口を開いた
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月。(プロフ) - 砂糖菓子さん» こんにちは!コメントありがとうございます!とても嬉しくてやる気の糧になります!私も再熱なので同士ですね^^お誉めの言葉を頂いたからにはこれからも頑張りますのでお付き合い頂ければ幸いです (2019年6月7日 0時) (レス) id: 23392552b6 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子(プロフ) - 月。さんの書かれるキャラの感じや夢主の性格大好きです!!お話の続き楽しみに待ってます。頑張って下さい!! (2019年6月6日 20時) (レス) id: ef37f1324d (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子(プロフ) - 一章からずっと読ませて頂いてます。私も最近再ハマりして漫画から読み直してます!!内容も面白くて楽しんでます!平子隊長が…関西弁、最高!!って悶えてます笑笑 (2019年6月6日 20時) (レス) id: ef37f1324d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月。 | 作成日時:2019年5月20日 5時